【関西各駅探訪第212回~JR阪和線南田辺駅~】

【高架化とともに東住吉区から阿倍野区に移転した駅】

南田辺

南田辺

JR阪和線南田辺駅は大阪市阿倍野区にある。高架化前は東住吉区にあったが、高架化により区界を跨いで阿倍野区の駅となった。南西方向に約850mの距離に御堂筋線の西田辺がある。北東方向約700mの距離には谷町線田辺駅がある。さらにその北東方向へ約1.5㎞程離れたところには近鉄南大阪線北田辺駅があり、田辺とつく駅が4駅あるが、それぞれ離れたところにあり、連絡していない。

南田辺駅は1929年(昭和4年)7月18日に阪和電気鉄道阪和天王寺〜和泉府中間で開業した際に、停留場として設置された。1940年(昭和15年)12月1日に南海鉄道への吸収合併により、同鉄道山手線の停留場となった。1944年(昭和19年)5月1日に戦時買収により国有化され、運輸通信省阪和線所属となり、同時に駅に昇格された。1987年(昭和62年)4月1日に国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となった。2003年(平成15年)11月1日にICカードICOCAの利用が可能となった。2004年(平成16年)10月16日に上り線が高架ホームに移行した。2006年(平成18年)5月21日に下り線が高架ホームに移行した。2015年(平成27年)3月8日にみどりの窓口の営業を終了し、翌3月9日からみどりの券売機プラスが稼働した。2018年(平成30年)3月17日 – 駅ナンバリングが導入された。

南田辺

南田辺

南田辺駅は2面2線の高架駅で、2004年10月6日に上り線が高架化、2006年5月21日に下り線が高架化された。普通のみが停車するため、ホーム有効長は最大6両編成が停車できるだけとなっている。

南田辺

南田辺

改札は1ヶ所のみで、地上に改札があり、2階にホームがある。地上階からホームへはエスカレータとエレベータが設置されている。ICカード対応の自動改札機が設置されている。

南田辺

南田

みどりの窓口はないが、みどりの券売機が設置されている。自動券売機も設置され、改札には駅員も配置されている有人駅となっている。

南田辺

南田辺

出口は2ヶ所あり、東口側は過去の地上線跡の空き地が広がっている。広大な空き地を利用して自転車置き場も設置されている。高架化から既に10年近く経っているが、未だに土地の活用が行われていない。

南田辺

南田辺

南田辺駅周辺には池を中心とした公園があり、南西側には長池公園がある。近くにはシャープの本社ビルがあり、かつてはシャープの企業城下町でもあった。


南田辺駅の2015年度1日あたりの乗車人員は4,509人で、定期利用者は2,992人だった。定期比率は66.4%で、JRの定期利用者としては標準的な数値と言える。10年前の2005年度と比べると1.5%ほど増加しており、定期利用者は4.1%ほど増加している。

  

鉄道コム

 

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