山陽6000系

6003F

【5030系以来19年ぶりの新型車両】

山陽6000系は、3000系を置き換えるため2016年から投入された車両。3両編成は2本連結して6連での直通特急運用に対応している。網干線のワンマン運転にも対応している。2019年度には4両編成も登場した。エクステリアコンセプトは継承と挑戦が掲げられている。

6002F

車体はアルミニウム合金で、製造手法は大型押出形材工法で、軽量化と外板無塗装により環境負荷の低減を図っている。車両デザインには山陽電車のイメージカラーである赤系のイノセントレッドを採用している。車体側面のドア横には、朝日をイメージしたオレンジグラデーションがデザインされている。前面・側面の種別・行先表示はフルカラーのLEDが採用された。前照灯にもLEDを採用された。

山陽6000系

座席はロングシートで、全車両に優先席と車椅子・ベビーカースペースを設けられている。ロングシートの両端にガラス製の袖仕切りが設置された。車内照明にはLEDが採用されている。乗降口上部には4ヶ国語対応の15インチのLCD式車内案内表示装置が千鳥配置されている。長時間停車する駅での車内保温対策として、各扉に半自動ドアボタンが設置されている。車内自動放送を搭載しており、網干線ワンマン運転と、待避中の半自動ドア放送に対応している。空調装置は、集約分散方式で各車2基搭載している。山陽電車の車両として初めてラインデリアが搭載された。

山陽6000系

制御器は1C2M2群のIGBT素子による2レベルVVVFインバータ制御を採用した。主電動機は、出力180kWで、全閉自冷式かご型三相誘導電動機を採用。パンタグラフは山陽電車では初めてシングルアーム形パンタグラフを採用した。台車は、5000系5020F以降標準としている軸梁式ダイレクトマウント空気ばね台車を採用している。ブレーキ装置には応荷重付き電気指令式電磁直通ブレーキを装備している。起動加速度は3.0㎞/h/sで加減速に優れており、最高速度も110㎞/h運転に対応しており、更なるスピードアップも可能な性能を有している。

山陽6000系

山陽6000系は2020年5月18日現在、3両編成10本、4両編成3本が存在しており、これからも増備が進められていく予定である。