【大阪メトロ今里筋線ガイド】
1.概要
大阪メトロ今里筋線は、2006年12月24日に開業した大阪メトロでは、一番新しい路線である。東淀川区井高野と東成区今里を結ぶ南北に延びる路線となっている。大阪市地下鉄では初めて都心部を走らない路線となっており、利用者の動向が注目された路線でもある。
2.歴史
大阪メトロ今里筋線は、2006年(平成18年)12月24日に井高野~今里間が開業した。2013年(平成25年)3月23日ダイヤ改正が実施され、平日ダイヤの午前8時台の運転間隔を4分間隔から4~5分間隔に変更、日中の運転間隔を8分間隔から10分間隔に変更した。終電時間が繰り下げられ、井高野発今里行きが1本、清水行きが2本増発され、井高野発の終電は今里まで約10分延長され井高野23:50発、清水まで約30分延長され井高野0:10発となった。今里発清水行きの列車が新設され、清水までの終電が約10分延長され今里0:10発となった。2018年(平成30年)4月1日に大阪市営地下鉄の民営化により、大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) の路線となった。
3.路線ガイド
今里筋線の起点は井高野で、大阪市東淀川区と摂津市の境界付近にある。大阪シティバスの井高野車庫があることで有名である。西へ約2㎞の距離に阪急京都線相川駅がある。井高野駅周辺は市営住宅が建ち並ぶ住宅地である。井高野を出ると真っ直ぐ南下して神崎川の下をくぐり、東海道新幹線との交点の手前で西へ線路を振り、南西方向に走る。東海道新幹線の交点を過ぎると瑞光四丁目となる。南へ徒歩5分の距離に大阪経済大学があり、同駅が最寄駅となる。阪急上新庄駅とは徒歩20分弱ほど離れている。瑞光四丁目を出るとしばらく南下していき、国道479号内環状線の下に入り、南東方向を向いて走る。だいどう豊里も井高野同様に周辺に市営住宅があり、今里筋線単独の駅では1位の乗降者数を誇る。だいどう豊里を出ると淀川の下をくぐるためかなり深いところを走る。淀川をくぐり、対岸へ抜けて国道1号線との交点付近に太子橋今市がある。同駅では地下鉄谷町線と連絡している。大阪市旭区と守口市の境界線に駅があり、今里筋線の駅は守口市内に位置している。太子橋今市を出ると地上で京阪本線と交差して、内環状線に合わせて向きを南へと向けて走る。清水は1面2線だが、今里方に留置線があり、当駅発着の電車も設定されている。西へ1km弱の距離に京阪千林駅がある。清水を出てしばらく南下していき、国道163号線との緑1丁目交差点で進路を西に向けて国道163号線の下を走り、新森古市となる。東側には鶴見緑地が広がっており、北西口の最寄駅となっている。新森古市を出るとしばらく西を向いて走り、京阪本線と再び交差して、谷町線関目高殿駅手前で左に急カーブして国道1号線に入る。カーブを曲がり終えるとすぐに関目成育となる。関目成育は、京阪本線関目駅に隣接しており、連絡している。谷町線関目高殿とは、徒歩5分ほど離れている。
国道1号京阪国道を南下していき、長堀鶴見緑地線との交点に蒲生四丁目がある。長堀鶴見緑地線との連絡駅で、ここから京阪国道から今里筋の下に入る。寝屋川の下をくぐり南下していき、JR学研都市線との交点に鴫野がある。学研都市線にも鴫野があり、将来的にはJRおおさか東線も乗り入れてくるので、ちょっとした結節点になる。
鴫野を出て、第二寝屋川の下をくぐり、しばらく南下していき、中央大通との交点付近に緑橋がある。緑橋では地下鉄中央線と連絡している。緑橋からもさらに南下して、国道308号線、千日前通との三叉路に終点今里がある。今里では地下鉄千日前線と連絡している。近鉄にも今里があるが、南東方向に1km弱ほど離れている。