JR東西線ガイド【大阪市内を東西に横断する地下路線】

D27直通快速尼崎

D27

1.概要

会社名 西日本旅客鉄道
路線名 JR東西線
区間 京橋~尼崎
営業キロ 12.5km
駅数 9駅
平均駅間距離 1.57km
所要時分 18分
表定速度 41.7km/h
軌間 1067mm
電気方式 1500V直流
線路 複線
保安方式 ATS-P
最高速度 90km/h
最大編成両数 7両

JR東西線は1997年に開業した新しい路線で、JR神戸線の尼崎とJR学研都市線の京橋を結ぶ路線である。軌間1067mmで全線複線、直流1500Vの電化鉄道である。尼崎、京橋以外は全て地下駅で、路線の大半が地下線となっている。大阪の中心部を貫く初の市営交通以外の路線となった。列車種別は全て線内は普通となっており、JR宝塚線、学研都市線内快速となる快速とJR神戸線、学研都市線に直通する普通がある。

駅№ 駅名 よみがな 駅間キロ 営業キロ 所在地 開業年月日 快 速 区間快速 普 通
JR-H41 京橋 きょうばし 0km 0km 大阪市城東区 1895年10月17日
JR-H42 大阪城北詰 おおさかじょうきたづめ 0.9km 0.9km 大阪市都島区 1997年3月8日
JR-H43 大阪天満宮 おおさかてんまんぐう 1.3km 2.2km 大阪市北区 1997年3月8日
JR-H44 北新地 きたしんち 1.4km 3.6km 大阪市北区 1997年3月8日
JR-H45 新福島 しんふくしま 1.2km 4.8km 大阪市福島区 1997年3月8日
JR-H46 海老江 えびえ 1.2km 6km 大阪市福島区 1997年3月8日
JR-H47 御幣島 みてじま 2.6km 8.6km 大阪市西淀川区 1997年3月8日
JR-H48 加島 かしま 1.7km 10.3km 大阪市淀川区 1997年3月8日
JR-H49 尼崎 あまがさき 2.2km 12.5km 尼崎市 1874年6月1日

2.歴史

JR東西線は1997年(平成9年)3月8日に京橋~尼崎間が開業した。片町線の京橋~片町間は京橋~大阪城北詰間に代替されて廃止された。2002年(平成14年) 12月2日から女性専用車が導入された。2008年(平成20年)3月15日ダイヤ改正で、おおさか東線・学研都市線・JR東西線経由で大和路線奈良から尼崎駅まで運転される直通快速が新設された。朝4本、夕方4本が運転された。

2010年(平成22年)12月1日に組織改正により、大阪支社の管轄から近畿統括本部の管轄に変更された。2011年(平成23年)3月8日にJR宝塚・JR東西・学研都市線運行管理システムが導入された。同年3月27日に北新地駅でJR西日本の在来線で初めてホームドアの使用が開始された。同年4月18日から女性専用車が毎日、終日設定された。

2012年(平成24年)3月28日から大阪天満宮駅でホームドアの使用を開始した。2015年(平成27年)7月31日から京橋~尼崎間の地下線内で携帯電話通信サービスが開始された。2018年(平成30年)3月17日から各駅に駅ナンバーが導入された。2019年(平成31年)3月15日ダイヤ改正で、おおさか東線全通に伴い、この日限りで直通快速の乗り入れが終了した。

3.ガイド

尼崎ではJR神戸線、JR宝塚線と接続しており、この両線とは直通運転も行っている。尼崎では3・4・5・6番線から発着している。JR神戸線の新快速は1番線、8番線、JR宝塚線の特急や快速は2番線、7番線から発着するため、同一ホームでの乗り換えはできない。尼崎を出るJR神戸線としばらく並行して走り、神崎川を3複線で渡り、加島の手前で地下に潜る。ここから大阪城北詰まで全て地下駅で、全て1面2線の島式ホームの構造になっている。加島はJR神戸線との並行区間に駅があるが、JR神戸線には駅の設置はなく、JR東西線単独の駅となっている。近くには山陽新幹線も走っており、ちょっとした交通の要衝といった様相だ。加島を出ると右にカーブして、府道10号大阪池田線(通称空港線)の下に入る。そのまま南下して、御幣島となる。地上には大阪池田線と国道2号線、淀川通が交わる歌島橋の交差点がある。2014年3月31日では大阪市バスの歌島橋バスターミナルがあったが、廃止されてしまった。交差点の名称、市バスのバス停は全て歌島橋となっていたのにJR東西線だけ御幣島としているのは如何なものかと思われる。JR東西線の駅名は後発のためか、ややこしい駅名を付け過ぎている感がある。御幣島駅の1.4㎞程南には阪神姫島駅がある。

御幣島からは左カーブして国道2号線の下を進む。500mほど離れて南側には阪神本線が並行して走っている。御幣島を出てからかなり深い地下を進んでいく。淀川の下をくぐるために深度を下げている。淀川を潜り抜けてしばらく走り海老江となる。地上では阪神本線が交差しており野田駅がある。海老江では阪神本線野田の他、地下鉄千日前線野田阪神とも連絡している。ここも御幣島同様、各線の駅名と異なる命名をしている。ここは少し離れたところに大阪環状線の野田があるため、野田と付けるわけにはいかなかったのだろうが、野田阪神という名称が妥当だったのではなかろうか。駅は至近にあり乗り換えも便利な駅だが、検索などをかける際にはわかりにくい。インターネット全盛前にできた駅なのでそのあたりは全く考慮されていなかったと言える。

海老江から先も2号線の下を走るが、阪神本線も並行して走る。JR東西線は2号線の真下を走り、阪神本線はその北側を並行する。地上でJR大阪環状線が交差し、しばらく走って新福島となる。新福島は阪神本線の福島駅と近いが、両駅は地下では結ばれておらず乗り換えにはいったん地上に出る必要がある。少し離れているが、JR大阪環状線の福島もある。このあたりは中之島西部にも近く、なにわ筋を南下して大川を渡ると京阪中之島駅がある。新福島を出て、梅田へ向かう阪神本線とは少し離れて、北新地となる。北新地は大阪駅と同一とはみなされていないが、定期券などは選択乗車ができるようになっている。大阪駅は300mほど北にあり、大阪駅、西梅田駅、東梅田駅、阪神梅田駅とはディアモール大阪の地下街で結ばれている。北新地は大阪駅よりも地下鉄四つ橋線西梅田や阪神梅田に近い。駅を上がると大阪キタでも有数の繁華街北新地が広がっている。また、南下すれば堂島や中之島のビジネス街にも近いので、通勤利用は徐々に増えてきている。2011年3月27日からは可動式ホーム柵が設置されている。


北新地を出てからは国道1号線の下を走る。国道は北新地(桜橋)を境に2号線から1号線に替わる。梅田新道からは地下鉄谷町線が並行して走る。1号線の下を真直ぐ走ると大阪天満宮となる。同駅は地下鉄谷町線、堺筋線との連絡駅で、地下鉄の駅名は南森町になっている。大阪天満宮は日本三大祭りの天神祭りが行われることで有名で、学問の神様菅原道真が祀られている。大阪天満宮は駅から南へ徒歩5分の距離にある。また、上方落語の寄席である天満天神繁昌亭も駅から近い。大阪天満宮を出てからも谷町線が並行して走るが、東天満から谷町線は天満橋筋に入るため右カーブして分かれて行く。東西線はそのまま1号線の下を進み、大川を潜る手前で、1号線と分かれる。1号線と分かれて大川の下を潜り、桜ノ宮の公園、藤田美術館の下を抜けて大阪城北詰となる。同駅は片町線の片町の代替にもなる駅だが、片町よりもかなり西側にある。大阪ビジネスパークには京橋よりも同駅から行く方が近い。大阪城北詰を出て、地上では京阪が交差して左カーブして京阪と並行して進み、旧片町駅付近を過ぎてから中央に折り返し線を挟みながら地上に出る。左手にダイエーが見えてくると京橋となる。京橋は2面2線の構造だが、対向式ホームではなく、木津方面へのホームは尼崎方面行きの線路に面して設置されている。但し、尼崎方面行き側は柵が設けられて乗り降りはできないようになっている。京橋ではJR学研都市線と直通し、JR大阪環状線、京阪本線、地下鉄長堀鶴見緑地線と連絡している。

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