近鉄志摩線ダイヤ【2022年12月17日変更】

特急賢島

1．概要

近鉄志摩線ダイヤは、特急が毎時2本、普通が毎時2本の運転が基本だったが、2021年7月3日ダイヤ変更で昼間時の普通が毎時1本の運転に減便された。特急は阪伊特急と名伊特急が各1本運転されるのが基本だが、観光需要が高い路線のため、下りは午前中、上りは午後から夕方にかけて特急の運転本数が多くなるのが特徴となっている。

観光特急しまかぜも大阪難波、近鉄名古屋、京都の各方面に下りが午前中着で、上りが午後遅い時間帯発で運転されている。伊勢志摩ライナー使用列車も同様の時間帯での設定が多い。土休日ダイヤなどでは賢島まで運転される特急も多くなり、しまかぜが運転される時間帯は今でも特急街道の様相となっている。賢島駅のキャパや志摩線内の留置線不足もあり、しまかぜのうち1本は、賢島到着後一旦鳥羽まで回送されて、車内整備を終えてから賢島まで回送されている。

特急は観光特急しまかぜ、伊勢志摩ライナー、汎用特急を問わず志摩線内の停車駅は全て同じとなっている。鳥羽から賢島までの停車駅は志摩磯部、鵜方の2駅のみとなっている。

2．2022年12月17日ダイヤ変更

2021年7月3日ダイヤ変更で減便や運転区間の変更が行われたため、今回のダイヤ変更では時変以外に大きな変動はなかった。上り賢島発18時00分の阪伊特急が大阪上本町行きから大阪難波行きに変更された。また、賢島発7時03分の普通が伊勢中川行きから鳥羽行きに変更された。

3．特急ダイヤ

30206F特急賢島

特急は観光特急しまかぜが3往復、近鉄名古屋行きの名伊特急が下り12本、上り11本、大阪難波行きの阪伊特急が11往復、京都行きの京伊特急が1往復運転されている。しまかぜは大阪難波、近鉄名古屋、京都へ3系統が運転されている。50000系しまかぜは3本しかないため、車両点検などの時には運休もしくは一般車による代走となる。

名伊特急、阪伊特急はほぼ毎時1本の運転で、下り昼前後、上り夕方前後には観光特急しまかぜや京伊特急が運転されるため、1時間あたり3本ほどの特急が運転されている。23000系伊勢志摩ライナーは名伊特急、阪伊特急、京伊特急に使用され、21000系・21020系アーバンライナーは名伊特急に使用されている。

特急の停車駅は鳥羽から志摩磯部、鵜方、賢島で、全列車が同じ停車駅となっている。基本伊勢市～賢島間では各特急に停車駅の差異はない。鳥羽～賢島間の所要時間は下りが29～34分で、上りは29～31分となっている。単線区間が点在するのと未改良区間は線形が良くないため表定速度は50km/hにも満たない列車が多い。志摩磯部は当初志摩スペイン村へのアクセス駅として整備されて特急が停車したが、現在は鵜方へ向かうのが主流のため特急は停車するものの利用者は少ない。

4．普通ダイヤ

1266F普通賢島

下りは鳥羽発8時台から13時台まで、上りは賢島発9時台から14時台まで普通が毎時1本の運転となっている。その他の時間帯は毎時2本の運転が基本で、毎時1本しか運転されない時間帯もある。普通はかつて阪伊特急の運転が多かった時期には途中白木などで待避を行っていたが、現在は阪伊特急の本数が減少し、平日は途中待避する列車は珍しくなっている。