1.概要
会社名 | 南海電気鉄道 |
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形式 | 8000系 |
使用線区 | 南海本線・空港線・和歌山港線 |
製造メーカー | 総合車両製作所 |
制御方式 | IGBT素子VVVFインバータ制御 1C2M×4群 |
主電動機 | かご形三相誘導電動機定格180kW |
ブレーキ | 回生制動併用電気指令式ブレーキ(遅れ込め制御) |
台車 | モノリンク式ボルスタレス台車SS-177M、SS-177T |
最高速度 | 120km/h |
加速度 | 2.5km/h/s |
減速度(通常) | 3.7km/h/s |
減速度(非常) | 4km/h/s |
製造初年 | 2007年 |
電気方式 | 直流1500V |
軌間 | 1067mm |
保安装置 | ATS |
座席定員・定員 | 47人(142人)先頭車 55人(152人)中間車 |
扉枚数・座席形状 | 4扉ロングシート |
車体 | 21m級ステンレス製 |
所属 | 住之江検車区・千代田検車区 |
編成 | 4両 |
既存両数 | 52両(2019年3月現在) |
南海8000系は老朽化した7000系を置き換えるために2008年3月に登場した車両である。2001年に製造された1000系1051F以来の新型通勤型車両で、通勤型の新形式としては、1992年の1000系以来実に16年ぶりとなった。8000系は、高野線で使用されていた形式だが、同時期に機器改修により6200系に編入されたため、空き番となり、当車両に使用されることになった。8000系は4両編成で、車体はステンレス外板を無塗装フラットダルフィニッシュ仕上げとした。ブルーとオレンジのラインは塗装で仕上げられている。車両メーカは東急車輌が担当し、関東寄りの仕様が適用されている面も多々見られる。
2.車体
前照灯は1000系が正面運転席下に設けられていたのに対し、8000系では正面貫通扉上部に設置された。種別行先表示器はフルカラーLED表示を採用した。側面の種別行先表示は一体型になり、3秒毎に日本語と英語表記に切り替わる。側面のLED表示は60㎞/h以上で消灯、55㎞/h以下に減速すると点灯する。客室内は他社採用の標準品を採用し、コストダウンを図った。
3.車内
座席は片持ち式ロングシートで、車端部も全てロングシートとなった。7人掛けロングシートでは、3人と4人に区分するためスタンションポールが設置されている。シートはクッションが従来車と比べてやや硬めで、東急車輌標準的な関東風の座席となっている。側扉、車内貫通扉はステンレス無塗装となった。車内照明はカバーレスの直接照明となり、8008F以降はLED照明が採用された。
4.性能
制御装置は速度センサレスベクトル制御1C4M方式を採用し、IGBT素子によるVVVFインバータ制御となった。主電動機は1000系と同様のかご形三相誘導電動機で、定格出力は180kWとなっている。4両編成でMT比1対1の2M2Tで組成されている。1000系6次車と同様に全電気ブレーキシステムを採用した。1000系、12000系、8300系との併結運転が可能になっている。台車はモノリンク式ボルスタレス台車で、摩擦ブレーキには50000系以来14年ぶりにユニットブレーキを採用した。パンタグラフは1000系6次車で採用したシングルアームパンタグラフを採用した。
8000系は4両編成13本が製造され、2019年4月現在、全車が南海本線、空港線、和歌山港線で運用されている。南海本線では、急行、空港急行、区間急行、準急、普通に運用されており、12000系とペアになって特急サザンにも運用されている。
←なんば | 和歌山市→ | ||
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8001Mcp | 8801T | 8851T | 8101Mcp |
8001 | 8801 | 8851 | 8101 |
8002 | 8802 | 8852 | 8102 |
8003 | 8803 | 8853 | 8103 |
8004 | 8804 | 8854 | 8104 |
8005 | 8805 | 8855 | 8105 |
8006 | 8806 | 8856 | 8106 |
8007 | 8807 | 8857 | 8107 |
8008 | 8808 | 8858 | 8108 |
8009 | 8809 | 8859 | 8109 |
8010 | 8810 | 8860 | 8110 |
8011 | 8811 | 8861 | 8111 |
8012 | 8812 | 8862 | 8112 |
8013 | 8813 | 8863 | 8113 |