京阪交野線ガイド

10004Fトーマス

10004F

1.概要

会社名 京阪電気鉄道
路線名 交野線
区間 枚方市~私市
営業キロ 6.9km
駅数 8駅
平均駅間距離 0.99km
所要時分 13分
表定速度 31.9km/h
軌間 1435mm
電気方式 1500V直流
線路 複線
保安方式 ATS
最高速度 90km/h
最大編成両数 5両

京阪交野線は京阪本線の枚方市と私市を結ぶ6.9キロの路線である。交野線は全線複線で、枚方市で本線と接続し、河内森でJR学研都市線と連絡している。本線とは線路がつながっており、朝夕ラッシュ時には直通電車が数本設定されていた。この本線直通電車は2013年3月15日ダイヤ改正で姿を消した。また、交野線では2007年9月22日からはワンマン運転を開始している。当初は10000系4両編成、現在は10000系と13000系4両編成が使用されている。

駅名 駅ナンバー 営業距離 所在地 普 通
枚方市 KH21 0km 枚方市
宮之阪 KH61 1km 枚方市
星ヶ丘 KH62 1.7km 枚方市
村野 KH63 2.5km 枚方市
君津 KH64 3.4km 交野市
交野市 KH65 4.4km 交野市
河内森 KH66 6.1km 交野市
私市 KH67 6.9km 交野市

2.歴史

京阪交野線は1929年(昭和4年)7月10日に信貴生駒電鉄として枚方東口(現在の枚方市)〜私市間が開業した。1930年(昭和5年)10月21日に河内森駅が開業した。1935年(昭和10年)12月2日に信貴電磐船駅が開業した。同日開業の片町線の河内磐船駅と接続した。1938年(昭和13年)11月1日に星ヶ丘駅が開業した。1939年(昭和14年)5月1日に交野電気鉄道に譲渡された。同年5月14日に信貴電磐船駅を交電磐船駅に改称した。1940年(昭和15年)9月11日に中宮駅(現在の宮之阪駅)が開業した。

1945年(昭和20年)5月1日に京阪神急行電鉄が交野電気鉄道を合併。交電磐船駅を京阪神磐船駅に改称した。同年9月15日に中宮駅、星ヶ丘駅、郡津駅、河内森駅休止した。1946年(昭和21年)2月15日に中宮駅、星ヶ丘駅、郡津駅の営業が再開した。1948年(昭和23年)5月1日に河内森駅の営業が再開。交野〜河内森間の京阪神磐船駅が廃止された。

1949年(昭和24年)10月1日に枚方東口駅を枚方市駅に改称した。同年12月1日に京阪神急行電鉄から京阪電気鉄道が分離された。1959年(昭和34年)12月30日に3両編成運転が開始された。1960年(昭和35年)2月23日に交野変電所が新設された。1961年(昭和36年)10月1日にCTCが竣工した。

1968年(昭和43年)7月16日にATSの使用を開始した。同年12月1日から4両編成運転を開始。1971年(昭和46年)6月6日に中宮信号所〜村野間が複線化された。中宮信号所開設。6月20日に中宮駅を宮之阪駅に改称した。

1972年(昭和47年)4月2日に村野〜交野間複線化。1974年(昭和49年)3月3日に宮之阪駅が高架化された。同年12月1日に宮之阪駅付近複線化。中宮信号所は廃止された。1977年(昭和52年)11月1日に交野駅を交野市駅に改称した。1981年(昭和56年)7月5日に2600系のさらなる増備により、交野線で初めて冷房車の運転を開始した。

1983年(昭和58年)12月4日に架線電圧を600Vから1500Vに昇圧した。1987年(昭和62年)5月28日に交野市〜森信号所間が複線化された。交野市〜河内森間に森信号所を開設。1992年(平成4年)9月12日に森信号所〜私市間が複線化され、森信号所が廃止された。同年11月28日に枚方市〜宮之阪間複線高架化完成。交野線の全線複線化が完成した。1996年(平成8年)1月8日に5両編成運転を開始した。

2003年(平成15年)9月8日に定期列車としては初の京阪本線直通列車としてK特急「おりひめ」、準急「ひこぼし」運転を開始した。2004年(平成16年)8月1日にPiTaPaなど ICカードの利用が可能になった。2007年(平成19年)9月22日からワンマン運転を開始した。

2008年(平成20年)10月19日ダイヤ変更で、K特急「おりひめ」を通勤快急へ、準急「ひこぼし」を快速急行へそれぞれ列車種別を変更した。中之島線との直通運転を開始した。2012年(平成24年)4月19日に線内の各駅において早朝・深夜を中心に駅係員が無配置となる時間帯が設けられた。

2013年(平成25年)3月16日ダイヤ変更に伴い、通勤快急「おりひめ」・快速急行「ひこぼし」が前日限りで廃止され、京阪本線・中之島線直通列車が全廃。また、すべての定期列車が4両編成での運転となった。2018年(平成30年)8月25日に枚方市〜私市間でK-ATSを使用開始。

3.ガイド

枚方市は本線とともに高架化されて小綺麗な駅になっている。2面4線の本線のホームの隣に1面2線のホームを構え、5番線は淀屋橋方で本線下り線と線路がつながっており、その先に上り線への渡り線がある。かつて平日朝夕ラッシュ時に運転されていた“おりひめ”“ひこぼし”はここを通って本線に直通していた。現在は臨時列車と回送列車がここを通って本線に入る。6番線は行き止り式となっている。枚方市を出ると右に急カーブして本線と分かれて、高架のまま天野川を渡り対向ホーム2面2線の宮之阪となる。かつては枚方市から同駅までが単線となっており、ダイヤ上ネックとなる区間であったが、1992年11月28日に高架化とともに複線化された。宮之阪を出て、国道1号線の高架をくぐり対向ホーム2面2線の星ヶ丘となる。さらに天野川沿いに進み、枚方市役所村野分館を右手に見て同じく対向ホーム2面2線の村野となる。村野を出ると交野市に入り対向ホーム2面2線の郡津となる。そのまま真っ直ぐ進んで同じく対向ホーム2面2線の交野市となる。住宅地と田園風景が織り交ざった中を進んでいき、築堤を上がって行き、JR学研都市線の河内磐船の駅を見ながら同線を跨いで、しばらく進んで対向ホーム2面2線の河内森となる。同駅からJR学研都市線の河内磐船への乗り換え客が多くなり、京阪は危機感を抱き本線直通の電車を走らせたりしている。河内森と河内磐船は少し離れており、乗り換えるには少し歩かなければならない。両線が交差する地点に両駅を移転すれば、乗り換えも便利になるが、今のところそのような計画はない。河内森を出ると右にカーブして終点の私市となる。私市は2面2線の行き止り式ホームになっている。駅周辺は市立大学植物園やスポーツセンターなどの施設がたくさんあり、行楽シーズンにはハイキングなどで訪れる人が多い。

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