1.概要
会社名 | 京阪電気鉄道 |
---|---|
路線名 | 交野線 |
区間 | 枚方市~私市 |
営業キロ | 6.9km |
駅数 | 8駅 |
平均駅間距離 | 0.99km |
所要時分 | 13分 |
表定速度 | 31.9km/h |
軌間 | 1435mm |
電気方式 | 1500V直流 |
線路 | 複線 |
保安方式 | ATS |
最高速度 | 90km/h |
最大編成両数 | 5両 |
京阪交野線は京阪本線の枚方市と私市を結ぶ6.9キロの路線である。交野線は全線複線で、枚方市で本線と接続し、河内森でJR学研都市線と連絡している。本線とは線路がつながっており、朝夕ラッシュ時には直通電車が数本設定されていた。この本線直通電車は2013年3月15日ダイヤ改正で姿を消した。また、交野線では2007年9月22日からはワンマン運転を開始している。当初は10000系4両編成、現在は10000系と13000系4両編成が使用されている。
駅名 | 駅ナンバー | 営業距離 | 所在地 | 普 通 |
---|---|---|---|---|
枚方市 | KH21 | 0km | 枚方市 | ◎ |
宮之阪 | KH61 | 1km | 枚方市 | ○ |
星ヶ丘 | KH62 | 1.7km | 枚方市 | ○ |
村野 | KH63 | 2.5km | 枚方市 | ○ |
君津 | KH64 | 3.4km | 交野市 | ○ |
交野市 | KH65 | 4.4km | 交野市 | ○ |
河内森 | KH66 | 6.1km | 交野市 | ○ |
私市 | KH67 | 6.9km | 交野市 | ◎ |
2.歴史
京阪交野線は1929年(昭和4年)7月10日に信貴生駒電鉄として枚方東口(現在の枚方市)〜私市間が開業した。1930年(昭和5年)10月21日に河内森駅が開業した。1935年(昭和10年)12月2日に信貴電磐船駅が開業した。同日開業の片町線の河内磐船駅と接続した。1938年(昭和13年)11月1日に星ヶ丘駅が開業した。1939年(昭和14年)5月1日に交野電気鉄道に譲渡された。同年5月14日に信貴電磐船駅を交電磐船駅に改称した。1940年(昭和15年)9月11日に中宮駅(現在の宮之阪駅)が開業した。
1945年(昭和20年)5月1日に京阪神急行電鉄が交野電気鉄道を合併。交電磐船駅を京阪神磐船駅に改称した。同年9月15日に中宮駅、星ヶ丘駅、郡津駅、河内森駅休止した。1946年(昭和21年)2月15日に中宮駅、星ヶ丘駅、郡津駅の営業が再開した。1948年(昭和23年)5月1日に河内森駅の営業が再開。交野〜河内森間の京阪神磐船駅が廃止された。
1949年(昭和24年)10月1日に枚方東口駅を枚方市駅に改称した。同年12月1日に京阪神急行電鉄から京阪電気鉄道が分離された。1959年(昭和34年)12月30日に3両編成運転が開始された。1960年(昭和35年)2月23日に交野変電所が新設された。1961年(昭和36年)10月1日にCTCが竣工した。
1968年(昭和43年)7月16日にATSの使用を開始した。同年12月1日から4両編成運転を開始。1971年(昭和46年)6月6日に中宮信号所〜村野間が複線化された。中宮信号所開設。6月20日に中宮駅を宮之阪駅に改称した。
1972年(昭和47年)4月2日に村野〜交野間複線化。1974年(昭和49年)3月3日に宮之阪駅が高架化された。同年12月1日に宮之阪駅付近複線化。中宮信号所は廃止された。1977年(昭和52年)11月1日に交野駅を交野市駅に改称した。1981年(昭和56年)7月5日に2600系のさらなる増備により、交野線で初めて冷房車の運転を開始した。
1983年(昭和58年)12月4日に架線電圧を600Vから1500Vに昇圧した。1987年(昭和62年)5月28日に交野市〜森信号所間が複線化された。交野市〜河内森間に森信号所を開設。1992年(平成4年)9月12日に森信号所〜私市間が複線化され、森信号所が廃止された。同年11月28日に枚方市〜宮之阪間複線高架化完成。交野線の全線複線化が完成した。1996年(平成8年)1月8日に5両編成運転を開始した。
2003年(平成15年)9月8日に定期列車としては初の京阪本線直通列車としてK特急「おりひめ」、準急「ひこぼし」運転を開始した。2004年(平成16年)8月1日にPiTaPaなど ICカードの利用が可能になった。2007年(平成19年)9月22日からワンマン運転を開始した。
2008年(平成20年)10月19日ダイヤ変更で、K特急「おりひめ」を通勤快急へ、準急「ひこぼし」を快速急行へそれぞれ列車種別を変更した。中之島線との直通運転を開始した。2012年(平成24年)4月19日に線内の各駅において早朝・深夜を中心に駅係員が無配置となる時間帯が設けられた。
2013年(平成25年)3月16日ダイヤ変更に伴い、通勤快急「おりひめ」・快速急行「ひこぼし」が前日限りで廃止され、京阪本線・中之島線直通列車が全廃。また、すべての定期列車が4両編成での運転となった。2018年(平成30年)8月25日に枚方市〜私市間でK-ATSを使用開始。
3.ガイド
枚方市は本線とともに高架化されて小綺麗な駅になっている。2面4線の本線のホームの隣に1面2線のホームを構え、5番線は淀屋橋方で本線下り線と線路がつながっており、その先に上り線への渡り線がある。かつて平日朝夕ラッシュ時に運転されていた“おりひめ”“ひこぼし”はここを通って本線に直通していた。現在は臨時列車と回送列車がここを通って本線に入る。6番線は行き止り式となっている。枚方市を出ると右に急カーブして本線と分かれて、高架のまま天野川を渡り対向ホーム2面2線の宮之阪となる。かつては枚方市から同駅までが単線となっており、ダイヤ上ネックとなる区間であったが、1992年11月28日に高架化とともに複線化された。宮之阪を出て、国道1号線の高架をくぐり対向ホーム2面2線の星ヶ丘となる。さらに天野川沿いに進み、枚方市役所村野分館を右手に見て同じく対向ホーム2面2線の村野となる。村野を出ると交野市に入り対向ホーム2面2線の郡津となる。そのまま真っ直ぐ進んで同じく対向ホーム2面2線の交野市となる。住宅地と田園風景が織り交ざった中を進んでいき、築堤を上がって行き、JR学研都市線の河内磐船の駅を見ながら同線を跨いで、しばらく進んで対向ホーム2面2線の河内森となる。同駅からJR学研都市線の河内磐船への乗り換え客が多くなり、京阪は危機感を抱き本線直通の電車を走らせたりしている。河内森と河内磐船は少し離れており、乗り換えるには少し歩かなければならない。両線が交差する地点に両駅を移転すれば、乗り換えも便利になるが、今のところそのような計画はない。河内森を出ると右にカーブして終点の私市となる。私市は2面2線の行き止り式ホームになっている。駅周辺は市立大学植物園やスポーツセンターなどの施設がたくさんあり、行楽シーズンにはハイキングなどで訪れる人が多い。