阪神本線(大阪梅田~西宮間)ガイド【日本一の野球観戦輸送を担う】

8217F直通特急姫路

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3.阪神本線(大阪梅田~西宮間)路線ガイド

 

大阪梅田駅は2019年10月1日に梅田から改称された。大阪梅田駅は4面4線の地下駅で、同駅と福島までは地下駅となっている。従来は5面4線の配線だったが、2021年10月30日に1番線ホームの改修が完工して、ホーム4面4線となった。1番線ホームにはホームドアが設置された。今後、2番線、3番線、4番線ホームも改修されていき、ホームドア設置やホーム拡張が行われる。1番線は朝夕ラッシュ時に直通特急や区間特急が発着する。2番線は直通特急や特急が発着し、3番線は急行、4番線は普通が使用している。

大阪梅田では地下鉄各線(御堂筋線、谷町線、四つ橋線)、JR各線、阪急各線と連絡している。地下鉄との乗り換えはJRや阪急より便利である。また、JR東西線の北新地もそう遠くはない。各線との乗り換えは阪神大阪梅田が一番便利な位置にあるといえる。阪神大阪梅田周辺は地下街が広がっており、甲子園でプロ野球の試合がありタイガースが勝った時には大阪梅田の駅の周辺で阪神ファンが六甲おろしを大合唱することもある。

福島ではJR大阪環状線と連絡しており、JR東西線の新福島も近い。福島近辺は再開発が進んでおり、阪神も急行を停車させるなど周辺の再開発に対応していたが、2009年3月20日改正では急行の停車が中止になり、代わりに朝ラッシュ時に運転される区間急行が停車するようになった。福島は以前は地上駅だったが、1993年に連続立体交差事業により地下化された。2008年10月19日に開業した京阪中之島線の中之島駅にも比較的近く、徒歩15分圏内にある。

地下を出て高架線を駆け上がると野田となる。野田は2面4線の高架駅で、普通は同駅で特急を待避したり、急行と緩急接続する。野田では地下鉄千日前線と連絡しており、JR東西線の海老江も近く難波方面や京橋方面への乗り換え客が多い。中でも東西線が開業してから京阪沿線から阪神沿線への移動が便利になって利用者は増えている。

野田を出て、左手に阪神高速神戸線が並行してしばらく高架線で進む。淀川橋梁の手前に2面2線の淀川があり、淀川を渡ったところに同じく2面2線の姫島がある。両駅とも高架駅で淀川は最大4両編成しか停まれないので普通のみが停車、姫島は最大6両編成まで停まれるので準急も停車していたが、2009年3月20日の改正で準急がなくなり姫島も普通しか停まらない駅になった。姫島から北へ歩いて15分程の距離にJR東西線御幣島駅があり競合関係にある。さらに西淀川区内を高架線で進み、阪神高速神戸線と分かれて、神崎川を渡ると2面4線の千船となる。同駅は準急停車駅だったが、先述したとおり2009年3月20日改正で準急が廃止され、代わりに朝ラッシュ時に運転される区間急行が停車するようになった。区間急行は同駅で普通と緩急接続を行う。データイムには普通が当駅で特急を待避している。

千船を出て左門殿川を渡り兵庫県尼崎市に入って2面2線の杭瀬となる。このあたりもずっと高架線になっており、大阪市内、尼崎市内は全て高架線となっている。杭瀬も準急停車駅だったが、準急の廃止により普通しか停まらない駅となった。杭瀬を出て小田南公園の向こうに西大阪線の高架線が見えてくると大物となる。大物は3面4線の構造で、本線下りホームと阪神なんば線西九条方面のホームは共有となっている。大物-尼崎間はなんば線と線路別複々線となっている。下り本線はなんば線上下線をアンダーパスしてなんば線を本線の上下線に挟み込んで尼崎に到着する。この構造は阪神なんば線開業前に改良されており、以前は西大阪線(現なんば線)と方向別複々線のまま尼崎に到着していた。下り線は一段高い高架線を走るため尼崎車庫が一望できる。

尼崎はホーム3面5線の構造だったが、西大阪線難波延伸に備えて大改造が行われ、阪神なんば線が開業した2009年3月20日に4面6線の阪神では最大規模の駅になった。1番線は阪神本線上り線、2番線は両側をホームに挟まれた阪神本線上り線となっており、通常2番線に普通が停車して、1番線に急行が発着する形になっている。3番線は阪神なんば線大阪難波方面のホームになっており、2番線に到着する列車とは平面移動で乗り換えができる。また、2番線に到着する列車は両側の扉を開き、1番線から3番線への乗り換えを平面的に行えるようにしている。尼崎では従来から西大阪線との乗り換えに下りのみこの方式を採用していたが、なんば線開業により上下線で行うようになった。下りホームは4番線が阪神なんば線尼崎止まり、5番線が両側をホームに挟まれた阪神本線下り線、6番線は阪神本線下り線となっており、ここでも普通が5番線に停まり6番線に入る急行から4番線の快速急行へ平面移動で乗り換えられるようにしている。なお、データイムは特急も2・4番線から発着しており、同一ホーム上でなんば線普通と連絡している。尼崎の元町方には引き上げ線が数本あり、阪神なんば線折り返しや2009年3月20日改正より半数が尼崎止まりとなった急行が折り返すほか、尼崎車庫への入出庫の電車もここで折り返している。

尼崎を出てからも高架線で進み、2面2線の出屋敷、3面4線の尼崎センタープール前と比較的最近高架化された区間を走る。尼崎センタープール前は尼崎競艇場への最寄り駅で、駅前には競艇場の水面が広がっている。競艇開催時には快速急行、急行が臨時停車し、臨時ホームも使用されている。また、データイムには同駅で普通が特急を待避している。次の武庫川は武庫川橋梁上にある。武庫川を境に尼崎市と西宮市に分かれており、東改札は尼崎市にあるが、川を渡った西改札は西宮市にある。武庫川は快速急行停車駅で、武庫川線と接続している。先述したように武庫川線は川を渡った西宮市にある。乗換えをするには神戸よりの車両に乗らなければかなり歩かされる。ムービングウォークを設置すれば便利になるだろう。なお、急行は終日停車するが、快速急行は土休日の終日と平日データイムのみの停車となっている。武庫川を渡り西宮市内に入り、2017年3月18日に高架化された区間に入る。鳴尾・武庫川女子大前駅は2019年10月1日に鳴尾から改称された。鳴尾・武庫川女子大前は高架ホーム2面2線で武庫川女子大の最寄り駅で、学生の利用が多い。朝ラッシュ時には区間急行が停車する。

甲子園は言わずと知れた阪神甲子園球場の最寄り駅で、プロ野球はもちろん、高校野球やその他イベントがあるときは直通特急、特急が臨時停車していたが、2009年3月20日ダイヤ改正からデータイムも直通特急、特急が停車するようになった。甲子園はホーム3面4線で、一気に押し寄せてくる観客を捌けるようにしている。神戸方には折り返し線があり、臨時特急や朝ラッシュ時の区間急行はここで折り返している。甲子園駅はリニューアルされて、大屋根の設置やホームの拡張、バリアフリー化などが行われた。

甲子園を出ると一旦高架線を下りて、名神高速道路の下をくぐる。そのちょうど交点に2面2線の久寿川がある。久寿川を出ると再び高架線を駆け上がり、2面2線の今津となる。今津は阪急今津線との連絡駅で、両駅とも高架化されて小奇麗になったが、乗り換えはあまり便利ではない。同駅には急行と平日昼間と土休日の終日のみ快速急行が停車する。

今津を出ると地平時代には西宮東口があったが、全面高架化を機に廃止されてしまった。高架化に際して下り線が先行して高架化されたが、その時には仮設ホームで高架上に西宮東口駅が設けられていた。西宮は2面4線で、直通特急以下大半の電車が停車するが、朝ラッシュ時に運転される区間特急は通過する。普通は当駅止まりの急行と直通特急、特急、快速急行と緩急接続を行う。西宮駅のホームは10両編成にも対応しており、2020年3月14日ダイヤ改正から土休日の快速急行は8両編成化されてホーム端にあった柵は撤去された。

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