京阪9000系【セミクロスシートで登場した準特急車】

9004F

会社名 京阪電気鉄道
形式 9000系
制御方式 VVVFインバータ GTO素子
1C4M
主電動機 かご形三相誘導電動機200kW
ブレーキ 電力回生ブレーキ優先電気指令式空気ブレーキ
台車 軽量ボルスタレス台車ヨーダンパなし
最高速度 110km/h
加速度 2.8km/h/s
減速度(通常/非常) 4.0km/h/s(常用)、4.3km/h/s(非常)
製造初年 1997年
電気方式・軌間 直流1500V/1435mm
保安装置 ATS
定員(座席定員) 119(46) 先頭車
126(54) 中間車
3扉セミクロスシート(固定)
所属/編成 寝屋川車庫/8両編成4M4T
既存両数 36両
使用線区 京阪本線
製造メーカー 川崎重工

京阪9000系は1997年3月22日ダイヤ改正で平日朝ラッシュ時の特急の枚方市停車に際して投入された準特急車両。特急車両としては2扉オール転換クロスシートの8000系が存在していたが、ラッシュ時への対応は不得手な車両のため、中間駅停車の特急に9000系が集中投入した。データイム以降は急行、準急などに運用された。また、行楽シーズンには臨時特急などにも使用され、その際には中央の扉を閉め切って2扉にて運用された。

9004F

9000系は3扉セミクロスシートで製造された。クロスシート部分は転換式ではなく、固定クロスシートとして、扉付近にはロングシートが配された。同年代に製造された京津線800系と似たよう車内構成になっていた。また、7200系との差異を表すため、濃淡グリーンの間にパステルブルーのラインが入れられた。逆に言えばこのラインがなければ、7200系との違いを見分けることが難しいとも言える。

9003F特急枚方市

9003F

出力200KWのかご形三相誘導電動機を採用し、GTOサイリスタ素子による1C4MのVVVFインバータ制御となった。8両編成中4両が電動車の4M4Tで編成されている。車内シートの配置以外は7200系と同等の性能を有し、車内設備に関しても、パワーウインドウの採用、車内情報装置の設置など、7200系に準じた造りとなっている。

2014年京阪9000系編成表 8両編成 40両      
←出町柳 淀屋橋→
1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 7号車 8号車
9000Mc’ 9500T 9600T 9100M’ 9100M’ 9500T 9600T 9000Mc’
9001 9501 9601 9101 9151 9551 9651 9051
9002 9502 9602 9102 9152 9552 9652 9052
9003 9503 9603 9103 9153 9553 9653 9053
9004 9504 9604 9104 9154 9554 9654 9054
9005 9505 9605 9105 9155 9555 9655 9055
※1 製造当初は全車集団離反式固定クロスシートで、車端部はロングシートのセミクロスシート車だった
※2 新3000系登場後に全車新塗装となった時に、ロングシート化された。
9001F ロングシート化改造 塗装変更 2009年      
9002F ロングシート化改造 塗装変更 2009年      
9003F ロングシート化改造 塗装変更 2009年      
9004F ロングシート化改造 塗装変更 2010年      
9005F ロングシート化改造 塗装変更 2008年 2002年に中間車4両がロングシート化

9005F

2003年9月6日のダイヤ改正からデータイムの特急が10分毎になり、特急車両が不足するため、9000系も昼間の特急運用につくようになった。2008年10月19日ダイヤ改正では中之島線が開業し、同線の快速急行に3000系セミクロスシート車が投入された。この車両の登場により、9000系がセミクロスシートで存在する意義が薄れて来たこともあり、また、同改正で新設された枚方市止まりの特急への運用が多くなったりしたため、9000系は新塗装への変更に合わせてロングシート化された。ロングシート化とともに9000系による限定運用もなくなり、8両編成の通勤型車両と共通運用になった。新塗装化、ロングシート化は9005Fが2008年に完了し、続いて2009年に9001F・9002F・9003Fの3編成が完了。2010年に9004Fが新塗装、ロングシート化が完了し、9000系全編成が新塗装、ロングシート化された。

2015年からは7両編成化が行われ、9001Fと9002Fが中間車9601・9602が抜かれて7両編成化された。抜かれた中間車9601・9602は、10701・10751に改番されて、7200系の中間車1両とともに10001Fに組み込まれて、同編成を7両編成化した。2016年には9004F、2017年には9003Fが7両編成化された。9603・9604も10702・10752に改番されて、7200系中間車とともに10002Fに組み込まれて、同編成を7両編成化した。

2019年京阪9000系編成表 8両編成 36両      
←出町柳 淀屋橋→
1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 7号車 8号車
9000Mc 9500T 9600T 9100M’ 9100M’ 9500T 9600T 9000Mc
9005 9505 9605 9105 9155 9555 9655 9055
←出町柳 淀屋橋→  
1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 7号車
9000Mc’ 9500T 9700T 9100M’ 9500T 9600T 9000Mc’  
9001 9501 9701 9151 9551 9651 9051  
9002 9502 9702 9152 9552 9652 9052  
9003 9503 9703 9153 9553 9653 9053  
9004 9504 9704 9154 9554 9654 9054  
※1 9001Fは2015年3月に付随車9601が抜かれて7両編成となった。9101は電装解除され、9701に改番され付随車となった。
※2 9002Fは2015年4月に付随車9602が抜かれて7両編成となった。9102は電装解除され、9702に改番され付随車となった。
※3 9004Fは2016年11月に付随車9604が抜かれて7両編成となった。9104は電装解除され、9704に改番され付随車となった。
※4 9003Fは2017年1月に付随車9603が抜かれて7両編成となった。9103は電装解除され、9703に改番され付随車となった。

  

鉄道コム

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