1.概要
会社名 | 西日本旅客鉄道 |
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路線名 | JR関西空港線 |
区間 | 日根野~関西空港 |
第1種鉄道事業者 | 日根野~りんくうタウン |
第2種鉄道事業者 | りんくうタウン~関西空港 |
第3種鉄道事業者 | 関西国際空港 |
営業キロ | 11.1km |
駅数 | 3駅 |
平均駅間距離 | 5.55km |
所要時分 | 8分 |
表定速度 | 83.3km/h |
軌間 | 1067mm |
電気方式 | 1500V直流 |
線路 | 複線 |
保安方式 | ATS-P |
最高速度 | 130km/h |
最大編成両数 | 9両 |
JR関西空港線は、日根野と関西空港を結ぶ11.1㎞の路線で、1994年9月4日の関西空港開港に合わせて、同年6月15日に開業した。日根野~りんくうタウン間はJR西日本が第一種鉄道事業者で、りんくうタウン~関西空港間はJR西日本と南海が第二種鉄道事業者、新関西国際空港が第三種鉄道事業者となっている。りんくうタウン~関西空港間は南海空港線と線路を共用する。京都や新大阪、天王寺と関西空港を結ぶ関空特急はるか、大阪環状線沿線と関西空港を結ぶ関空快速が運転されており、朝ラッシュ時には環状線内各駅に停まる直通快速も乗り入れている。また、日根野~関西空港間の区間電車シャトルも早朝深夜の時間帯に設定されている。
駅ナンバー | 駅名 | よみがな | 駅間営業キロ | 累計営業キロ | 所在地 | 開業年月日 | はるか | 関空快速 | シャトル |
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JR-S45 | 日根野 | ひねの | 1.9km | 34.9km | 泉佐野市 | 1930年6月16日 | ▲ | ○ | ◎ |
JR-S46 | りんくうタウン | りんくうたうん | 4.2km | 39.1km | 泉佐野市 | 1994年6月15日 | ○ | ○ | |
JR-S47 | 関西空港 | かんさいくうこう | 6.9km | 46km | 泉佐野市 | 1994年6月15日 | ◎ | ◎ | ◎ |
2.歴史
JR関西空港線は1994年(平成6年)6月15日に関西国際空港開港に先立ち、関西空港線として日根野~関西空港間が開業した。同年9月4日に関西国際空港が開港し、関空特急はるか、関空快速が運転を開始した。1995年(平成7年)4月20日ダイヤ改正で、関空快速の停車駅を削減した関空特快ウイングを新設した。同年9月1日にりんくうタウン~関西空港間の特定区間運賃が廃止された。
1996年(平成8年)10月5日に平日ダイヤで運行されていた土曜日が、休日ダイヤに切り替えられた。1999年(平成11年)5月10日ダイヤ改正で、関空特快ウイングが廃止された。和歌山駅発着の紀州路快速が設定され、日根野駅で関空快速との併結・分割が開始された。
2003年(平成15年)10月1日からコンコースの喫煙コーナーが廃止された。2008年(平成20年)3月15日ダイヤ改正により、JR難波駅発着の関空快速が廃止された。平日朝ラッシュ時に直通快速が運転開始。
2010年(平成22年)12月1日に組織改正により、大阪支社の管轄から近畿統括本部の管轄に変更された。2013年(平成25年)3月16日ダイヤ改正で、全線でB特急料金適用開始。これに伴い、特急はるかの日根野~関西空港間の特急料金を値下げ。
2018年(平成30年)3月17日に各駅に駅ナンバーが導入された。同年9月4日に台風21号の接近に伴い9時頃から運休。この台風の影響で関西国際空港連絡橋に停泊していたタンカーが漂流して衝突し、連絡橋が被害を受けたため、翌日以降も不通となった。9月8日から日根野~りんくうタウン間で運転再開。9月18日にりんくうタウン~関西空港間も運転再開し、全線復旧した。
3.ガイド
日根野は2面4線の橋上駅舎で、阪和線と接続しており、シャトルを除く全ての列車が阪和線に直通している。日根野を出ると真ん中の2線が関西空港線となり、高架に上がる。右にカーブして、阪和線上り線をアンダーパスして、関西空港自動車道と並行して関西空港へ向かう。高架よりも一段高い高々架を真っすぐ走り、南海本線の高架をアンダーパスして、南海空港線の下り線をアンダーパスして、南海空港線の上下線の間に入り込む形で2面4線のりんくうタウンに着く。りんくうタウンは2番線、3番線がJR関西空港線で、1番線、4番線を南海空港線が使用する。開業当初はりんくうタワーゲートビルぐらいしかなかったが、駅周辺にアウトレットなどができて、空港利用以外の利用も増えてきている。同駅の関西空港側には渡線があり、空港連絡橋が強風などでストップした時に折り返せるようになっている。りんくうタウンを出ると空港連絡橋を渡る。連絡橋は瀬戸大橋と同様に、上部を関西空港自動車道が走っている。瀬戸大橋と似たような景色になるが、こちらは吊り橋ではないので、鉄橋としてのタイプは全く違ったものになる。関西空港連絡橋は、全長3,750mの世界最長のトラス橋となっている。瀬戸大橋と違い騒音の問題がないこともあり、最高速度は130㎞/hとなっている。関西空港自動車道が上から下りてきて、関西空港線を挟み込むようになり、鉄橋を渡り終えて空港島に入る。左にカーブして、掘割の中を走り、空港ターミナルビルの下に入って、終点の関西空港に着く。関西空港は2面4線で、JRと南海でホームが分かれており、1面2線ずつを使用している。JRは3・4番線、南海は1・2番線を使用し、関空特急はるかは4番線から発着する。駅から先も線路が続いており、留置線として使われている。第1ターミナルはターミナルビルに直結しているが、第2ターミナルはかなり離れており、連絡バスでの移動となる。