JR宝塚線(宝塚~篠山口間)ガイド【JR宝塚線のドル箱となる三田地区を行く】

223系MA16丹波路快速

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4.JR宝塚線(宝塚~篠山口間)路線ガイド

宝塚を出ると左に国道176号線、右手の山手に中国道が並行して走り、山間の風情になっていく。宝塚市から西宮市に入り、武庫川を渡り、国道176号線を跨いで2面2線の生瀬となる。生瀬は宝塚市内の駅のように思えるが、西宮市内にあたる。生瀬を出ると国道176号線、中国道とは離れてトンネルに入る。ここからは国鉄末期に完成した新線をトンネルで突っ切る。途中トンネルの合間に西宮名塩と武田尾がある。西宮名塩は2面2線の快速停車駅で宅地開発が盛んに行われて乗降客も多くなった。しかし、駅自体はトンネルの合間にあるので、外の景色はよくわからない。名塩トンネルを抜けると武田尾で、同駅はほとんどがトンネルの中にある。周りは渓谷で、駅から徒歩10分程度のところに武田尾温泉がある。同駅の明かり部分では武庫川を渡っており、かつての旧線跡を見ることができる。西宮名塩と違い、乗降客は非常に少なく、休日にハイカーの姿が目立つぐらいである。武田尾を出てトンネルを数本抜けて神戸市に入り、2面2線の道場となる。神鉄道場とはかなり離れており、このあたりはまだまだ田畑が広がる景色で、神戸市内とは思えない風景が展開されている。

道場を出ると高架線で進み、山裾を走る。地平に下りて神戸市北区から三田市に入り、国道176号線がオーバークロスすると三田となる。三田は2面2線の橋上駅舎で、駅西側からは神鉄三田線が発着している。駅周辺には三田市役所などがあるが、三田市の中心部とは言い難いところにある。今はむしろ神鉄公園都市線沿線の方が三田の中心といえるだろう。三田は特急停車駅で、特急以下全ての列車が停車する。三田を出ると右側に国道176号線、左側に武庫川が並行し、のどかな風景が展開する。次の新三田はウッディタウンへの最寄り駅にもなっており、通勤時には利用者も多い。新三田は2面4線で、篠山口方には留置線がたくさんあり、JR宝塚線の運転上の要所になっている。ほとんどの普通が同駅で折り返している。

新三田以遠はJR発足後に複線化された区間で、宅地開発されてきているとはいえ、三田周辺とはまだまだ格差がある。新三田を出ると青野川、武庫川と渡って、右にカーブして2面2線の広野となる。広野近辺にはゴルフ場が多く、休日にはゴルフバックを抱えた人が乗る光景も見られる。広野を出ると左にカーブして、左にテクノパークを見ながら走り、舞鶴若狭自動車道が見えてくると2面2線の相野となる。同駅には朝夕ラッシュ時に特急が停車する。相野を出ると大きく右にカーブして行き進路を北に向けて走る。左手に舞鶴若狭自動車道が並行して走り、三田市の北の端に2面2線の藍本がある。同駅を出ると舞鶴若狭自動車道と交差して篠山市に入る。2面2線の草野を過ぎると短いトンネルを抜けて右にカーブして2面2線の古市となる。田畑が広がる景色の中を真っ直ぐ走り2面2線の南矢代を過ぎると少し離れて走っていた舞鶴若狭自動車道が右手に並行して走るようになり、再びそれと分かれるように左にカーブして2面3線の篠山口となる。同駅は大阪からの丹波路快速の終点で、データイムはここで福知山行きの普通とホーム上で連絡している。駅の西側には電留線が並んでおり、223系や221系などが休んでいる光景が見られる。特急も停車する篠山市の中心駅だが、市の中心部は駅から北東方向へ約3キロのところにある。かつてはここから篠山の中心部まで篠山線があったが、戦前の時点で既に廃止されている。ここから先は単線となって福知山へ線路は向かう。

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