JR加古川線ガイド

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【JR加古川線ガイド】

会社名 西日本旅客鉄道
路線名 加古川線
区間 加古川~谷川
営業キロ 48.5km
駅数 21駅
平均駅間距離 2.43km
所要時分 84分
表定速度 34.7km/h
軌間 1067mm
電気方式 1500V直流電化
線路 単線
保安方式 ATS-SW
最高速度 85km/h
最大編成両数 4両

JR加古川線はJR神戸線の加古川とJR福知山線の谷川を結ぶ48.5㎞の路線で、陰陽連絡線ではないが、瀬戸内側と日本海側を結ぶルートの一つになっている。阪神大震災の時には迂回ルートとして活用され、2005年12月19日に全線電化された。かつては加古川線を基幹路線として、厄神から三木へ三木線、粟生から北条町へ北条線、野村(現西脇市)から鍛冶屋へ鍛冶屋線が出ていたが、三木線、北条線は第三セクターに転換され、鍛冶屋線は廃止された。鍛冶屋線の廃止により、西脇市中心部への鉄道の乗り入れがなくなり、それまでの野村駅が西脇市に改名されて、西脇市の中心駅となった。三木鉄道は2008年4月1日に廃止され、現在は北条鉄道と粟生で連絡しているのみである。

JR加古川線 普通
加古川
日岡
神野
厄神
市場
小野町
粟生
河合西
青野ヶ原
社町
滝野
西脇市
新西脇
比延
日本へそ公園
黒田庄
本黒田
船町口
久下村
谷川

加古川駅は高架化されて、JR神戸線ホームとの間には中間改札が設けられている。大周り乗車など特殊な利用や18きっぷ利用時には有人改札を利用しなければならない。ICカード利用時はここで一旦チェックを受けて、下車駅でさらに降車のチェックを受けることになる。加古川線ホームは1面2線で、5、6番線を使用する。6番線は行き止まり式ホームで、5番線の姫路方はJR神戸線と線路がつながっている。また、神戸方でもJR神戸線と線路はつながっており、直通運転は可能な構造になっている。しかし、加古川線ホームは有効長が短いので、本線の長大編成は乗り入れることができない。

加古川を出ると左にカーブしてJR神戸線と分かれて北上する。高架から下りて加古川バイパスの高架の下をくぐって、加古川の市街地の中を進みホーム2面2線の日岡となる。西側は加古川の堤防に近く、東側には日岡神社や日岡山公園、スポーツセンターなどがある。しばらく加古川の堤防を左手に見て進み、進路を東に向けて2面2線の神野となる。この辺りは加古川に沿って走っているので、加古川左岸からの利用はあまり期待できない。さらに加古川に沿って進み、少し離れて走り2面2線の厄神となる。同駅ではかつて三木鉄道と連絡していたが、同鉄道の廃止により単独駅となった。厄神には加古川から移転した車両基地があり、小さな電車区を形成している。

厄神を出ると車庫へ直進する線路と分かれて、左にカーブして加古川を渡る。川を渡り終えるとすぐに右にカーブして、今度は加古川の左岸に沿って走る。加古川市から小野市に入って、丘陵地のような所を走り山陽道の下をくぐり、しばらく川に沿うように走り2面2線の市場となる。同駅は1面1線に棒線化されていたが、電化の際に2面2線化され、1線スルーにも対応している。神鉄粟生線にも市場があるが、同駅とは加古川を隔てて約2キロほど離れている。次の小野町は加古川線の小野市の中心駅になるが、同市の中心部とはかなり離れており、神鉄の小野が同市の中心付近にある。同駅は1面1線の小さな駅である。得てして加古川線が走る加古川左岸よりも右岸の方が町として発展しており、周辺の発展に加古川線がついていっていない状態だ。とは言え、神鉄も高速道路をはじめとする整備された道路網に苦しめられており、街の中心にあっても状況は厳しい。小野町を出ると大きく右にカーブしながら進み、北に進路を向けて万願寺川を渡り、右手から神鉄粟生線が近づいてくると粟生である。粟生は2面3線の構造で、谷川方面下りホームは北条鉄道と共有している。また、上りホーム加古川方からは神鉄粟生線が発着しており、北播磨地区の鉄道の要衝となっている。

粟生を出ると北条鉄道が左手に分かれていき、加古川線は真っ直ぐ進む。小野市を北上し、河合地区に入って1面1線の河合西がある。少し離れたところに加古川が並行して流れているが、周りはほとんど田畑でのどかな風景の中を進む。1面1線の青野ヶ原を過ぎると小野市から滝野町に入る。国道372号線と交差してすぐに2面2線で地球儀を模したコミュニティハウスを併設している社町となる。近くに滝野工業団地があるが、中国自動車道が走っており少し離れているが、滝野社ICもあるのでクルマの利用がやはり多い。加古川線が毎時1本程度の運転しかないため、クルマの方が断然便利である。社町を出ると左手に播磨中央公園や滝野町役場を見ながら進み1面1線の滝野となる。駅から加古川を渡り約1キロほど離れたところに滝野社ICがあり、その近辺を走る国道175号線沿いの方が町が開けてきているが、滝野駅周辺もそこそこ開けている。加古川沿いに進んで1面1線の滝を過ぎると西脇市に入る。市街地が見えてくるとすぐに2面3線の西脇市となる。西脇市駅は市の中心部にはなく、かつては野村という駅名だったが、鍛冶屋線の廃止により西脇駅がなくなり、その時に西脇市に改称された。なお、西脇市の中心は旧西脇駅付近にある。

西脇市を出ると右にカーブして加古川を渡り1面1線の新西脇となる。国道175号線と交差して川を周り込むようにして走り、途中線路保守のための減速25km/h制限がいくつかある。再び川に近づくと1面1線の比延となる。比延から少し北上すると1面1線の日本へそ公園となる。駅名の通り日本のへそと呼ばれるところにあり、東経135度と北緯35度の交点になっている。周辺には日本へそ公園の他に、テラドームや岡之山美術館などがある。さらに加古川沿いを北上して黒田庄町に入る。しばらく川沿いに進んで、川と少し離れると2面2線の黒田庄となる。同駅を出て加古川の支流門柳川を渡り、さらに北上していく。また、加古川が近づいてきて並行すると1面1線の本黒田となる。1面1線の船町口を過ぎると右にカーブして加古川と分かれて篠山川と並行して走り、山南町に入って1面1線の久下村となる。久下村を出ると篠山川を渡り、左手から福知山線が近づいてきて、右にカーブすると谷川となる。谷川では福知山線下り福知山方面ホームと共有している。

  

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