EF81JR貨物富山

EF81-729

EF81-729

EF81は1987年の分割民営化に際して、56両がJR貨物に継承された。富山機関区にEF81-1~10・19~39・115~126・129の44両、門司機関区にEF81-301~304・401~408の12両が配置されていた。2003年(平成15年)から、日本海縦貫線貨物列車の委託を解消するため、JR東日本から余剰車を購入し、富山機関区と東新潟機関区に配置した。後継機の開発も行われ、日本海縦貫線では2002年からEF510形の使用が、関門トンネル区間では1,300t列車を運用するため2007年からEH500形の使用が開始されている。これら新形式の投入により経年の高い初期車を中心に本形式の淘汰が進み、検査期限に余裕のある本形式は富山区から門司区へ転属が行われて九州内で運用されるED76形の置き換えが行われた。
2009年時点で、本州内の配置は富山1か所に集約され、青森信号場~大阪貨物ターミナル間の日本海縦貫線の貨物列車に運用された。

初期車は車齢35年を経過し、継続使用のための更新工事が順次行われた。内部機器の再整備・交換を行うほか、主電動機を車軸に装架する軸受をコロ軸受に取替えた車両もある。これら更新工事を実施した車両は、車体下部全周または側面中央に白線が入れられた。更新工事の施工車は以下となる。EF81-1・2・8・10・19~23・25~28・32~36・38・39・115~126・129・135・301~304・401~408。

国土交通省鉄道に関する技術上の基準を定める省令によって、最高速度が100km/hを超える運転を行う際に、運転状況記録装置の搭載が義務付けられた。これの有無による、JR旅客会社とJR貨物が所有する本形式の最高速度の相違を区別するために、2012年5月からJR貨物所有の本形式0番台に対して車両番号が元番号に600を加算する措置が取られた。なお、300番台・400番台・450番台・500番台車は、旅客鉄道会社に所属する車両がないため、改番の対象とならなかった。

改番工事の施工車は、以下のとおり。

EF81 27・28・33・115 ~119・121・123・125・126・129・135・142・146・148
→ EF81 627・628・633・715 ~719・721・723・725・726・729・735・742・746・748

富山機関区所属のEF81はEF510‐500番台の移籍などにより、廃車もしくは転属になり、配置が消滅した。

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