【広い構内はデッドセクションの機関車交換設備の名残】
JR北陸本線田村駅は滋賀県長浜市にある。国鉄時代には坂田と当駅の間に直流から交流に切り替わるデッドセクションがあった。交直両用電車などは車上切替により通過していたが、客車列車は米原から当駅までは、SLやDLが牽引し、当駅から交流機関車に付け替えて運転されていた。また国鉄末期には、普通列車は高価な交直両用電車を使わず気動車により運用されていた。2019年7月現在データイムは新快速が毎時2本の運転、平日朝ラッシュ時上り米原方面7時台には新快速3本、普通3本が運転されている。平日夕方ラッシュ時下り19時台には新快速が2本運転されている。田村駅は1931年10月14日に北陸本線法性寺(現在の坂田)〜長浜間に新設された。1940年11月1日に営業休止。1954年12月10日に営業再開。1991年9月14日に当駅から長浜までの1500V直流電化が完成し、新快速の乗り入れが開始された。2003年11月1日からICカードの利用が可能になった。
駅構内は対向式ホーム2面2線で、ホーム有効長は20m級車両8両分ある。上下ホームは互い違いに配置されており、下りホームは米原方、上りホームは敦賀方にある。
かつては機回し用の中線があったが、現在は撤去されている。上下線間が空いているのはかつて中線があった名残である。
改札は2ヶ所あり、上下ホームそれぞれに設置されている。上りホーム側改札が従来からある改札で、ICカードリーダーと自動券売機が設置されている。
駅舎は昔ながらの木造駅舎で駅舎内には待合室があり、自動販売機なども設置されている。
駅前には湖国バスが乗り入れているが、運行本数は多くない。駅前にはレンタサイクルもあり、自転車で駅近辺を散策できる。
駅前にはパークアンドライド用のパーキングがある。駐輪場も整備されている。
下りホーム側の改札は新しく設置された改札で、小さな建屋にICカードリーダーと簡易式自動券売機が設置されている。
駅にはスロープが設けられバリアフリーにも対応している。
駅西側には長浜バイオ大学があり、南側には長浜ドームもある。
田村 | 乗車 | |||
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年度 | 総 数 | 定 期 | 定期外 | 定期比率 |
2017年度 | 1,348 | 1,030 | 318 | 76.4% |
2007年度 | 1,036 | 800 | 236 | 77.2% |
対07年度比 | 130.1% | 128.8% | 134.6% |
田村駅の2017年度1日あたりの乗車人員は1,348人で、うち定期利用者は1,030人となっている。定期比率は76.4%で、実に8割近くが定期利用者となっている。10年前の2007年度と比較すると全体で30.1%増、定期利用者は28.8%増、定期外利用者は34.6%増となっている。