【関西各駅探訪第915回】近鉄奈良線、けいはんな線、生駒線生駒駅

生駒

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【3線とケーブルが集う生駒山麓にある一大ターミナル】

近鉄奈良線、けいはんな線、生駒線の生駒駅は奈良県生駒市にある。近鉄奈良線を中心に、けいはんな線、生駒線が集まる奈良県北西部の結節点で、生駒山上へ向かう生駒ケーブルの鳥居前駅とも連絡している。特急停車駅で、奈良線の全ての列車が停車する。特急と快速急行は当駅を出ると鶴橋まで停まらない。奈良線は生駒線とは線路が繋がっているが、けいはんな線とは線路は繋がっていない。けいはんな線は第三軌条集電方式のため、奈良線とは直通できない。近鉄では2025年の大阪万博開催に向けて、第三軌条方式のけいはんな線と通常集電方式の奈良線などを直通する特急車の開発を進める予定である。奈良線とけいはんな線の直通が実現すれば、生駒に連絡線が設置される可能性が高い。生駒線は車両の送り込み以外直通電車は走っていない。

生駒

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奈良線は平日データイムに快速急行、急行、区間準急、普通が毎時3本ずつ運転されている。土休日には特急が毎時1本運転されている。平日朝ラッシュ時上り鶴橋方面7時台に特急2本、快速急行8本、準急4本、普通6本が運転されている。平日夕方ラッシュ時下り19時台には特急1本、快速急行3本、急行3本、準急3本、普通7本が運転されている。生駒線はデータイム毎時3本、平日朝ラッシュ時7時台に7本、平日夕方ラッシュ時18時台に5本が運転されている。けいはんな線はデータイムに長田方面行きが毎時8本運転されており、半数が当駅止まりとなっている。平日朝ラッシュ時長田方面行き7時台に15本が運転。平日夕方ラッシュ時18時台には12本が運転されており、うち4本が当駅止まりとなっている。

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生駒駅は1914年4月30日に大阪電気軌道の上本町~奈良間開通とともに開業した。1927年4月1日に信貴生駒電鉄生駒駅が開業した。1928年8月に大阪電気軌道の生駒駅が大軌生駒駅に改称された。1941年3月15日に大阪電気軌道が合併により関西急行鉄道となり、駅名が大軌生駒から関急生駒に改称された。1944年6月1日に会社合併により近畿日本鉄道の駅となり、近畿日本生駒駅に改称された。1956年12月13日に近鉄の駅と信貴生駒電鉄の駅が統合された。1964年7月23日に生駒トンネルが開通し、近鉄奈良線石切~当駅間が新線に切替られた。同年10月1日には信貴生駒電鉄を合併し、駅名が生駒駅に改称された。1972年11月7日に快速急行停車駅となった。1973年3月1日ダイヤ変更では奈良線に有料特急が新設され、特急停車駅となった。1976年3月18日ダイヤ変更では朝ラッシュ時の快速急行も停車となり、快速急行が終日停車となった。1986年10月1日には長田~当駅間の近鉄東大阪線が開業し、長田から地下鉄中央線と直通し、本町など大阪の中心部に直通するようになった。2006年3月21日には生駒~学研奈良登美ヶ丘間が開業し、近鉄東大阪線が近鉄けいはんな線に改称された。

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駅構内は各線ホーム1面2線の配線となっており、北側から1・2番線がけいはんな線、3・4番線が奈良線、5・6番線が生駒線となっている。

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1・2番線はホーム有効長が18m級車両6両分となっており、3・4・5・6番線との間に中間改札が設置されている。

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3・4番線は21m級車両10両分あり、10両編成の快速急行停車に対応している。

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5・6番線は21m級車両4両分となっており、6番線は行き止まり式で、5番線が大阪方で奈良線と接続している。

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大和西大寺から生駒線に送り込まれる電車は、生駒トンネル内の本線上でスイッチバックして生駒線に入っていく。

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駅舎は橋上になっており、西改札、中央改札がある。この他にけいはんな線との連絡改札が中央改札方と奈良側にある地下連絡通路内にある。

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中央改札がメインで、橋上駅舎になっている。ホームから改札へはエレベータ、エスカレータが設置されている。

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中央改札は有人改札で、ICカード対応の自動改札機、自動券売機、自動精算機が設置されている。特急券販売窓口や特急券定期券の自動販売機も設置されている。

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中央改札内にはけいはんな線との連絡改札が設置されており、ICカード対応の自動改札機と自動精算機が設置されている。中央改札内は広く、駅ナカの店舗もあり、奈良名物の柿の葉寿司の店舗などがある。

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西改札は大阪方にあり、ICカード対応の自動改札機、自動券売機、自動精算機が設置されている。特急券販売窓口や特急券定期券の自動販売機は設置されていない。

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出口は4ヵ所あり、中央改札から2ヶ所、西改札から2ヶ所出られ、いずれも南北に出られる。中央改札北口は駅前の人口地盤に繋がっており、近鉄百貨店生駒店に繋がっている。

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西側にはロータリーがあり、奈良交通や生駒交通の路線バスが乗り入れている。

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中央改札南口はペデストリアンデッキで、駅前の商店街や西改札南口と繋がっている。西側にロータリーがあり、南側には駅前の商店街が広がっている。

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西改札北口も中央改札から続く人口地盤に繋がっている。近鉄百貨店や駅前のビルやマンションにペデストリアンデッキで繋がっている。ロータリーは中央北口と共用する形になっている。

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西改札南口はペデストリアンデッキで中央南口と繋がっており、西側は駅前ビルのグリーンヒルいこまと繋がっている。

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西口からグリーンヒルいこまに繋がるペデストリアンデッキ。

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グリーンヒルいこまを抜けると生駒ケーブルの鳥居前駅がある。

生駒 乗車
年度 総  数 定  期 定期外 定期比率
2016年度 22,540 11,071 11,468 49.1%
2006年度 23,722 13,203 10,519 55.7%
対06年度比 95.0% 83.9% 109.0%

生駒駅の2016年度1日あたりの乗車人員は22,540人で、うち定期利用者は11,071人となっている。定期比率は49.1%で、定期利用者が50%を割っており、定期が利用者が多い。10年前の2006年度と比較すると全体で5.0%減、定期利用者は16.1%減、定期外利用者は9.0%増となっている。

  

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