関西各駅探訪第107回~近鉄生駒線東山駅~

【臨時駅からスタートし、ニュータウンの玄関口に発展!】

東山

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近鉄生駒線東山駅は、奈良県生駒市にある。生駒市の南端に位置しており、隣の元山上口駅は平群町になる。東山駅は1927年9月21日に信貴生駒電鉄の臨時駅の茸山駅として開業した。のちに宅地開発が進み、1951年9月10日常設駅に昇格し、駅名も現在と同じ東山となった。1993年には元山上口~萩の台間の線路が移設され、東山駅も移設された。このとき、東山~元山上口間でも複線化ができるようにトンネルなどは複線分が用意されている。また、同年には萩の台~東山間の複線化が完成し、現在に至っている。生駒線は全て普通のみの運転のため、東山駅には全ての電車が停まる。

東山

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東山駅は橋上駅舎で、駅は掘割の中にあるため、駅舎は地上レベルになっている。改札も出口も1ヶ所で、駅前にはロータリーが広がっている。

東山

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構内はホーム2面2線で、1番線は当駅折り返し線専用のホームで、通常は2番線が使用されている。当駅折り返し電車は平日朝ラッシュ時のみの設定で、1番線は平日朝のみの使用となる。

東山

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駅前にはバスターミナルがあり、奈良交通の子会社エヌシーバス、平群町コミュニティバスが発着している。駅周辺の道路は新興住宅地らしくかなり広く、車通りは非常に多い。

東山

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平日朝ラッシュ時以外は閉鎖されている東山駅1番線。1番線ホームに立ち入れるのは平日のごく限られた時間帯のみとなる。

東山

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東山駅を出るとすぐにトンネルに入るが、このトンネルは複線化に備えた造りになっている。

2014年度の東山駅の1日あたりの乗車人員は、1,656人で、うち定期利用は876人となっている。定期比率は52.9%となっている。10年前の2004年度には、1日あたりの乗車人員が1,549人で、うち定期利用が950人だった。定期利用者は8%弱減っているが、定期外利用者が30%ほど増加している。10年前に比べて利用者は増加しているが、定期利用者の減少は気にかかるところである。

東山

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近鉄生駒線はデータイム毎時4本の運転で、行き違い待ちなどの都合で、完全な等間隔にはなっていない。平日朝ラッシュ時には、王寺方面へ毎時4本の運転、生駒方面へは、王寺からの直通電車が毎時4本、東山始発の生駒行きが毎時4本運転されている。平日夕方ラッシュ時には、生駒方面、王寺方面ともに毎時4本の運転となっている。最終電車は、下り王寺方面が生駒発23時36分の王寺行きで、東山発は23時47分となる。生駒で大阪難波発23時07分の奈良線急行、コスモスクエア発22時47分(本町発23時02分)のけいはんな線電車と連絡している。上りは王寺発23時42分の普通生駒行きが最終で、東山発23時56分となっている。

  

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