【泉州玉ねぎ発祥の地吉見ノ里】
南海本線吉見ノ里駅は大阪府泉南郡田尻町にある。田尻町は泉佐野市に隣接する町で、当駅の一つ難波寄りに車庫を併設する羽倉崎駅があるため、運転本数は減少する区間にある。周辺は泉州たまねぎの産地で、西側には田尻漁港もあり、農業や漁業が盛んな町である。また、戦後は紡績が盛んで、当駅でも紡績関係の貨物輸送を取り扱っていた。各駅に停車する区間急行以下の電車が停車する。昼間時は普通が毎時4本運転されている。特急待避の都合もあり等間隔にはなっていない。平日朝ラッシュ時上りは7時台に区間急行1本、普通5本が運転されている。平日夕方ラッシュ時下り19時台には区間急行1本、普通4本が運転されている。吉見ノ里駅は1915年10月1日に佐野(現泉佐野)~樽井間に新設された。
駅構内は対向式ホーム2面2線で、ホーム有効長は21m級車両6両分ある。
かつては貨物を取り扱っていたため駅構内は広く、現在は保線基地がある。
上下ホーム間には構内踏切があり、下りホームから改札へは構内踏切を渡らなければならない。
改札は1ヶ所で上りホーム和歌山市方にある。無人化されており、ICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。
出口も1ヶ所で、駅南側にのみ出られる。
駅近くには駐輪場と駐車場がある。
吉見ノ里 | 乗車 | |||
年度 | 総 数 | 定 期 | 定期外 | 定期比率 |
2016年度 | 1,885 | 1,323 | 562 | 70.2% |
2006年度 | 1,407 | 929 | 478 | 66.0% |
対06年度比 | 134.0% | 142.4% | 117.6% |
吉見ノ里駅の2016年度1日あたりの乗車人員は1,885人で、うち定期利用者は1,323人となっている。定期比率は70.2%となっており、定期利用者が7割以上を占めている。10年前の2006年度と比較すると全体で34.0%増、定期利用者は42.4%増、定期外利用者は17.6%増となっており、定期利用者を中心に増加している。