関西各駅探訪第204回~JR紀勢本線冷水浦駅~

【無人駅ながら春には華やかに桜が咲き誇る名所】

冷水浦

冷水浦

JR紀勢本線冷水浦駅は、和歌山県海南市にある。普通しか停まらない無人駅で、駅周辺は海と山に挟まれた狭隘な土地になっており、小さな集落があるのみである。

冷水浦駅は1938年(昭和13年)12月15日に国鉄紀勢西線の日方町駅(現在の海南駅)と加茂郷駅の間に新設開業した。1952年(昭和27年)10月1日に営業休廃止の告示を行わず列車の停車を取り止めていたものを再開した。1959年(昭和34年)7月15日に現在の紀勢本線が全通、紀勢本線所属となった。1961年(昭和36年)9月1日に和歌山方へ400mの現在地に移設された。1987年(昭和62年)4月1日に国鉄分割民営化に伴い、JR西日本の駅となった。2004年(平成16年)6月2日に当駅直上の国道において、大型トラックが横転し、散乱した積荷の丸太に、通過中の御坊発和歌山行き快速列車が乗り上げ脱線した。2020年(令和2年)3月14日にICカードICOCAが利用可能となった。IC専用型自動改札機で対応。

冷水浦

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冷水浦駅は対向ホーム2面2線で、両側のホームに桜の木があり、春には満開の桜の元に列車が発着する姿が見られる。

冷水浦

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駅舎はなく、海南まではICカードの利用も可能だが、海南以遠は、特急停車駅のみICカードが利用できるというイレギュラーな対応が行われているため、当駅にはICカードリーダーなどの設置はない。

冷水浦

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上下線とも地上から階段を上ってホームに上がる。途中改札などはなく、ホームに自動券売機があるのみである。


冷水浦駅の2015年度1日あたりの乗車人員は106人で、うち定期利用者は78人だった。10年前の2005年度よりも、乗車人員が15.2%、定期利用者が18.2%、定期外利用者が7.7%増加している。微々たるものだが、ローカル駅で増加傾向にあることは健闘していると言ってもよいだろう。

  

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