【関西各駅探訪第36回】~阪急京都本線高槻市駅~

【JR京都線とガチンコ勝負に挑む阪急京都線中間駅のキーステーション】

高槻市

1.高槻市駅概要

阪急京都本線高槻市駅は、高槻市の中心駅で、阪急京都線中間駅の核となる駅である。JR高槻駅と至近距離にあり、JRとの競合は激しく、国鉄時代から所要時間と運賃面で有利なJR(国鉄)が優勢の状態が長らく続いている。阪急も従来から通勤特急を高槻市に停めるなど防戦しているが、JRは新快速を停めるという決定打を出したため、勝負は決した感がある。

高槻市駅は1928年(昭和3年)1月16日に新京阪鉄道の淡路〜高槻町間延伸と同時に高槻町駅(たかつきまちえき)として開業した。同年11月1日に新京阪鉄道が京都西院(現在の西院)まで延伸され、中間駅となった。1930年(昭和5年)9月15日に会社合併により京阪電気鉄道新京阪線の駅となった。1943年(昭和18年)1月1日に高槻町の市制施行に伴い高槻市駅に改称された。同年10月1日に会社合併により京阪神急行電鉄の駅となった。1949年(昭和24年)12月1日に新京阪線が京都本線に改称された。1969年(昭和44年)12月6日に大阪市営地下鉄堺筋線開業に伴い、当駅までの相互直通運転開始した。1989年(平成元年)4月23日に下り線高架化が完成した。1993年(平成5年)10月に上り線高架化が完成した。1994年(平成6年)3月31日に一連の阪急京都線高槻市駅周辺連続立体交差事業が竣工した。1997年(平成9年)3月2日ダイヤ改正で、全営業列車停車駅になった。2011年(平成23年)5月14日ダイヤ改正で、土曜日・休日に当駅を通過する快速特急の運転が開始され、全列車停車は平日ダイヤ時のみとなった。

高槻市

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2.高槻市駅周辺

高槻市

駅周辺は高槻市の中心部にあるため賑やかである。JR高槻駅との間には商店街があり、人の往来はかなり多い。阪急高槻市駅周辺は商店街と商業ビルが多く乱立しているが、ショッピングセンターやデパート、スーパーはJR高槻駅周辺に集中しており、そちらの方が活気がある。また、阪急高槻市駅東側周辺は非常に道が狭く、ここに乗り入れる京阪バスなどは一旦切り返してからバス停に入るほどである。西側にもバス停はあるが、バスターミナルとは程遠いもので、立派なバスターミナルが控えるJR高槻駅との差を感じざるを得ない。この辺りがJR高槻との乗降客数の差が大きく出る要因の一つなのかもしれない。また、バスターミナルがある阪急茨木市駅と乗降客数が拮抗する要因なのだろう。

3.高槻市駅構内

高槻市

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高槻市駅は高架駅で、改札は一ヶ所のみで地上2階にある。ホームは地上3階にあり、2面4線で、河原町方に引き上げ線が設けられているが、駅からは少し離れた位置にある。基本的に大阪市交堺筋線直通列車は堺筋準急を除いて高槻市駅にて折り返している。

高槻市

2面4線の高架駅で、同時期に高架化された茨木市駅とよく似ている高槻市駅構内。

高槻市

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改札は1ヶ所のみで、有人改札にICカード対応の自動改札機、自動券売機を完備している。

高槻市

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上り河原町方面行き1号線・2号線ホームにNESCAFEコーヒースタンドが2016年12月5日にオープンした。

4.バス路線

高槻市

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高槻市バスと京阪バスが乗り入れている。阪急の駅だが、阪急バスの発着はない。高槻市バスは駅北口に乗り入れている。1番から6番ののりばがあり、1番のりばではJR高槻駅南行きのバスが発着している。2番のりばでは富田、栄町、柱本団地方面のバスが毎時1~3本程度発着している。3番のりばは富田団地、車庫前方面へのバスが毎時3~4本程度発着している。4番のりばからは北大塚、玉川橋団地方面へのバスが毎時3本程度発着している。5番のりばからは前島、上牧方面へのバスが毎時3本程度発着している。6番のりばは川久保、梶原東、別所本町公園方面へのバスが発着している。
京阪バスは枚方市への路線が運行されている。阪急高槻発着便は毎時6本10分毎の運行で、ラッシュ時間帯はさらに本数が増える。また、JR高槻行きバスも一部阪急高槻を経由する便がある。

5.利用状況

阪急高槻市駅の利用者は2015年度1日あたりの乗車人員は31,474人で、うち定期利用者が16,726人となっている。10年前の2005年度と比べると全体で4.9%減少しており、微減傾向となっている。もっとも世間の情勢から考えると減少率は低い方で、JR西日本の攻勢による利用者減ももはや下げ止まっており、今後もこの傾向は続くものと思われる。利用者が増える見通しがないのもまた事実であり、JRが高槻駅の拡張などにより利便性を増して行けば、今後高槻市駅の利用がさらに減る可能性もある。

9308F通勤特急梅田

9308F

6.ダイヤ

6354F京とれいん

6354F

平日は通勤特急以下全ての列車が停車する。データイムは特急、準急、普通が10分毎の運転で、普通は当駅始発で天下茶屋行きと梅田行きが20分毎に交互に運転されている。朝ラッシュ時は通勤特急、快速急行、堺筋準急、普通が運転され、普通は当駅始発だけではなく、河原町方面からの電車も運転される。夕方ラッシュ時は通勤特急、快速急行、快速、堺筋準急がそれぞれ20分毎に運転され、これに加えて毎時9本の普通が運転される。夜間も10~20分毎の運転を維持し、23時台から15分サイクルに移行する。最終電車は上り河原町方面が梅田発0時00分の準急桂行きで、河原町への最終は高槻市発24時11分の普通河原町行きとなっている。高槻市止まりの電車は梅田発0時10分の普通高槻市行きが最終となる。下り梅田方面へは梅田行きが高槻市発0時00分の普通梅田行き、正雀行きが高槻市発0時22分となっている。

  

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