関西各駅探訪第198回~近鉄大阪線河内山本駅~

【八尾・山本・高安の八尾御三家の一角】

河内山本

河内山本

近鉄大阪線河内山本駅は、大阪府八尾市にある。準急は、鶴橋を出ると八尾まで停まらず、八尾から河内山本、高安と3つ連続で停車する。八尾市内の主要駅の一角を占める駅で、信貴線も分岐する拠点駅である。

河内山本駅は1925年(大正14年)9月30日に大阪電気軌道八木線(現在の大阪線)の八尾(現在の近鉄八尾)〜恩智間延伸時に、山本駅として開業した。1930年(昭和5年)12月15日に大阪電気軌道信貴線が開通した。分岐設備と上下待避線を設置した。1932年(昭和7年)12月に大軌山本駅に改称した。1941年(昭和16年)3月15日に参宮急行電鉄との会社合併により、関西急行鉄道の駅となった。同時に河内山本駅に改称した。1944年(昭和19年)6月1日に会社合併により近畿日本鉄道の駅となった。1961年(昭和36年)3月29日に橋上駅舎供用を開始した。1995年(平成7年)3月16日にホーム有効長が10両分に延長された。2007年(平成19年)4月1日にICカードPiTaPaの使用を開始した。

河内山本

河内山本

ホーム2面4線に加えて、信貴線用の1面1線が北側にある。3面5線の構造となっている。

河内山本

河内山本

信貴線ホームである5番線は、大阪線下り副本線の1番線と並ぶイレギュラーな配置となっている。5番線は大阪上本町方は行き止まりになっており、大阪線とは線路がつながっていない。

河内山本

河内山本

信貴線電車は大阪線との乗り換えの便を図るため、1番線発着の電車も多い。

河内山本

河内山本

橋上駅舎で、改札は1ヵ所のみで、ICカード対応の自動改札機が並ぶ有人改札となっている。

河内山本

河内山本

出口は北口と南口の2ヶ所あり、北口にはロータリーがあり、河内花園や瓢箪山へ向かう近鉄バスが発着している。

河内山本

河内山本

南口は店舗が所狭しと並んでおり、商店街などもあるため、道路は狭く車の乗り入れは厳しい。

河内山本駅の2015年度1日あたりの乗車人員は10,089人で、うち定期利用者は6,131人となっている。定期比率は60.8%で、関西各私鉄の各駅と同様に、かなり定期比率が下がっている。10年前の2005年には、乗車人員が12,437人で、定期利用者は8,025人だった。この10年で、乗車人員は19.9%も減少しており、定期利用者は23.6%も減少している。関西の各駅は、全般的に乗車人員が減少傾向にあるが、河内山本駅の乗車人員の減少率はその中でも高い方である。

  

タイトルとURLをコピーしました