【京都四条通の中心部の一つにある阪急の終点は隠れ京阪の連絡駅でもある】
阪急京都本線河原町駅は、京都市下京区にある。阪急京都本線の終点で、東西に走る四条通と南北に走る河原町通の交点にある。鴨川を挟んで対岸には、京阪本線祇園四条駅があり、徒歩5分ほどで乗り換えができる。
京都河原町駅は1963年(昭和38年)6月17日に京都本線が大宮から当駅までの延伸とともに開業した。1982年(昭和57年)8月20日に2号線ホームを延伸した。2013年(平成25年)3月27日に中央改札口をリニューアル。阪急京都観光案内所を開設した。同年12月21日に駅番号を導入した。2019年(令和元年)10月1日に駅名を京都河原町に改称した。
河原町駅は1面3線のトリッキーな構造で、1号線と3号線がメインのホームで8連に対応している。1号線は10連対応で、朝ラッシュ時の10連快急も発着する。10連快急3本中1本は当駅にて増結作業を行う。2号線は西側に切り欠きホームがあり、3号線が途切れて、1号線の10連対応ホームと並ぶ形で配置されている。形態的には京阪の淀屋橋と同じ構造である。2号線は7連まで停車可能で、通常時の使用はなく、土休日に快速特急京とれいんの発着に使用されている。
1号線は主に特急、通勤特急が発着し、3号線は準急、普通が発着する。時間帯によって3号線からも特急や通勤特急、快速急行が発着する。
2号線ホームから発着する電車の掲示。平日は朝に普通が発着するのみで、土休日は早朝の普通と快速特急京とれいんのみが発着する。なお、行楽シーズンに運転される嵐山行きの快速特急も2号線から発着している。
隣を3号線から出発した電車が通過していく2号線。2号線ホームの西側には西改札があったが、2号線ホームの通常使用がなくなった2007年3月17日ダイヤ改正前に閉鎖されてしまった。
河原町駅の上には京都住友ビルディングのビルが建ち、京都マルイが店舗を出している。かつては四条河原町阪急が店を出していたが、2010年8月22日に閉店した。
河原町駅は改札が2ヶ所あり、地下1階にある。ホームは地下2階となる。メインとなるのは河原町通側にある中央改札で、河原町通方面や烏丸側へは中央改札が便利である。
東改札は鴨川に近く、京阪乗り換えも当改札が便利である。地下道には京阪の時刻表などが掲示されており、乗り換えの便宜が図られている。
河原町駅地下道にある京阪祇園四条駅の時刻表。四条大橋を渡り徒歩3分の距離にある。
河原町駅から鴨川方を見た写真。四条通に沿って商店街があるが、歩道が非常に狭く、行楽シーズンには人でごった返していたが、現在は歩道が拡張されて多少歩きやすくなった。
高瀬川の近くにある河原町駅1A出口と1B出口。ここから四条通を東へ行き、鴨川を渡ると京阪祇園四条駅がある。
高瀬川沿いには桜が植えられており、春には満開の桜の下観光客が歩く姿が見られる。
かつての四条河原町阪急があった時代の河原町駅。Hankyuの文字が懐かしい。
河原町駅中央改札付近には阪急京都観光案内所が設けられている。中央改札からかつてあった西改札付近を経て、烏丸駅まで地下道が続いている。
かつては河原町の前に阪急の文字が入っていた駅名板も現在は河原町のみの表記になっている。阪急河原町と案内されることはないが、車内放送などでは京都河原町と案内される。また、地元の人には四条河原町と呼ばれることも多い。
高島屋京都店などがある四条河原町の交差点。隣の四条烏丸とともに四条河原町は京都を代表する繁華街である。
河原町方から見た鴨川。この川を渡ると京阪祇園四条駅があり、さらに東へ進むと祇園の花街があり、さらにその奥には八坂神社がある。
河原町駅の2015年度1日あたりの乗車人員は39,616人で、うち定期利用者は13,422人となっている。10年前の2005年度と比べると2.4%の増加で、定期利用者は1.2%の減少となっている。定期利用者はICカードへの移行などから減少しているが、定期外利用者は京都への観光客の増加などから微増傾向にある。
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