阪急京都線平日朝ラッシュ時ダイヤ【2022年12月17日ダイヤ改正】

7323F準特急大阪梅田

1．概要

阪急京都線平日朝ラッシュ時ダイヤはピーク時間帯が18分サイクルに通勤特急、準特急、堺筋準急が各1本、普通が梅田行き2本、天下茶屋行き1本が運転されている。通勤特急はピーク時間帯3本のみの運転で、その前後の時間帯は準特急が9分毎に運転されている。堺筋準急は18分毎の運転で、高槻市以東では普通の役割を果たしている。普通は京都河原町発が概ね18分毎、高槻市発が概ね18分毎、茨木市発が概ね18分毎に運転されている。

2021年度の最混雑時間は7時30分から8時30分の間で、最混雑区間は上新庄～淡路間、混雑率は99%となっている。輸送人員24,950人に対して、輸送力は25,296人となっている。コロナ禍前の2019年度のデータでは、最混雑時間は7時30分から8時30分の間で、最混雑区間は上新庄～淡路間、混雑率は119%となっている。輸送人員30,025人に対して、輸送力は25,296人となっている。混雑率は阪急主要3線の中で一番低く、堺筋線、千里線方面への乗り換えがある淡路近辺が最混雑区間となっており、十三、大阪梅田方面はさらに利用が減少していく形になっている。このため十三を出た電車を見ると神戸線や宝塚線の電車が前から後ろまで混雑しているのに対し、京都線の電車は前寄りは混雑していても、真ん中から後ろにかけての車両は空きが目立つ電車も多く見られる。

2．2022年12月17日改正

9304F準特急大阪梅田

2022年12月17日ダイヤ改正では快速急行が準特急に種別変更された。ピーク時間帯の快速急行3本で実施されていた10連運転はなくなった。準特急は快速急行からの置き換えに加えて、通勤特急を置き換えた3本を加えて15本が運転されている。下り通勤特急は6本が運転されていたが、ダイヤ改正により3本に減便され、残りは準特急に置き換えられた。上り通勤特急も3本の運転となった。
早朝に運転されていた快速3本は急行に置き換わり、停車駅は京都河原町～桂までの各駅、長岡天神、高槻市、茨木市、南茨木、上新庄、淡路、南方、十三となった。
準急は大阪梅田発7時台に1本運転されていた高槻市始発の準急が京都河原町始発に変更された。

3．通勤特急

9300F通勤特急大阪梅田

通勤特急は京都河原町～大阪梅田間の運転で、2022年12月17日ダイヤ改正前は下り6本が運転されていた。同改正で3本が減便されて上下とも3本の運転となった。停車駅は京都河原町から烏丸、大宮、西院、桂、長岡天神、高槻市、茨木市、十三となっている。3本全てが9300系8両編成を使用している。女性専用車はダイヤ改正以降、通勤特急の5号車のみの設定となった。

京都河原町発6時55分、7時13分、7時31分の3本が運転されている。全て9300系8両編成で運転され、5号車に女性専用車が設定されている。女性専用車の設定はダイヤ改正から通勤特急のみとなった。京都河原町から大阪梅田への所要時間は52～53分で、停車駅は準特急より少ないが、所要時間はほとんど変わらない。通勤特急は長岡天神で堺筋準急、高槻市で普通、茨木市で普通と緩急接続を行う。

通勤特急は9300系を使用しているが、2024年度からは有料座席車の導入が検討されている。おそらく9300系8両編成中1両を有料座席車とする見込みだが、一般車両は7両となるため混雑悪化が懸念される。もっとも淡路に停車しない通勤特急よりも淡路に停車する9300系使用の準特急の方が混雑悪化が懸念されるところだ。

4．準特急

1315F準特急大阪梅田

準特急は京都河原町～大阪梅田間の運転で、停車駅は快速急行時代と同じで、京都河原町から烏丸、大宮、西院、桂、長岡天神、高槻市、茨木市、淡路、十三となっている。
京都河原町発6時台に6時00分、6時13分、6時28分、6時36分、6時46分の5本が運転。同7時台に7時04分、7時22分、7時41分、7時50分、7時59分の5本が運転。同8時台に8時08分、8時16分、8時25分、8時34分の4本が運転されている。

準特急は長岡天神で普通、高槻市で堺筋準急と緩急接続し、茨木市では当駅始発の普通か高槻市始発の普通と連絡する。

準特急は9300系と3扉ロングシート車が混在して運用されている。いずれも8両編成での運転で10両編成での運転はなくなった。9300系でも女性専用車の設定はなく、混雑に対応するため補助いすはロックされる。今後9300系使用列車には有料座席車が連結される模様だ。準特急の茨木市～淡路間は混雑するので、有料座席車設定による一般車の減車で混雑の悪化が懸念されるところだ。

5．急行

1309F急行大阪梅田

早朝に3本運転されていた快速は、ダイヤ改正で急行に置き換えられた。急行の停車駅は快速の停車駅（京都河原町、烏丸、大宮、西院、桂、長岡天神、高槻市、茨木市、南茨木、上新庄、淡路、南方、十三）に加えて西京極が追加された。これにより京都河原町～桂間で各駅に停車となり、夜間では同区間の普通に貢献している。快速は9300系が運用されていたが、急行は全て9300系以外の3扉ロングシート車で運転されている。

6．堺筋準急

1312F準急天下茶屋

堺筋準急は京都河原町～天下茶屋間の運転で、淡路から千里線を経由して、地下鉄堺筋線に直通する。停車駅は京都河原町から高槻市までの各駅と茨木市、南茨木、上新庄、淡路、天神橋筋六丁目以遠の各駅。堺筋準急は長岡天神で通勤特急、高槻市で準特急に追い抜かれる。
電車は全て8両編成で運転されている。最高速度は110km/hのため、ツーハンドル車も運用されており、9300系以外の8両編成の車両が運用されている。

7．普通

8315F普通大阪梅田

普通は京都河原町発、高槻市発、茨木市発、相川発が運転されている。京都河原町発の普通は全て大阪梅田行きで、京都河原町発6時58分、7時16分、7時34分に運転されている。この他に洛西口始発の普通が5時55分と6時15分の2本運転されている。これは桂出庫電車で、桂車庫から桂駅へ直接出庫できないため、洛西口始発で運転されている。洛西口開業前には東向日始発で運転されていた。高槻市始発大阪梅田行きが6時52分、7時01分、7時12分、7時22分、7時42分の5本が運転。天下茶屋行きは7時33分、7時52分、8時09分の3本が運転されている。茨木市始発は7時17分、7時27分、7時38分、8時14分の4本が運転され、7時27分発のみ天下茶屋行きとなっている。茨木市始発の普通は、かつての茨木市始発準急の流れを汲む電車で、茨木市からの着席サービスを提供している。相川始発は全て天下茶屋行きで、東吹田からの出庫の関係があり、大阪メトロの車両が運用されている。
普通は7両編成と8両編成があり、堺筋線直通は全て8両編成で運転されている。大阪梅田行きは7両編成と8両編成が混在する。7両編成は3300系か5300系で、8両編成は9300系以外の全形式が運用されている。