関西各駅探訪第130回~阪神本線西宮駅~

【毎年福男が快走するえべっさんで有名な西宮神社の御膝元】

西宮

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阪神本線西宮駅は、兵庫県西宮市にある。平日朝ラッシュ時に運転される区間特急以外すべての電車が停車する。西宮市役所に一番近く、JR西宮、阪急西宮北口もそれぞれ拠点性はあるが、西宮の中心部にあるという点では当駅が一番である。駅の北側には国道2号線が走っており、その向こうにはJR神戸線が走っている。JR西宮駅は東へずれているため、がっぷり四つの競合にはなっていない。西宮駅から東へ1.2kmほど離れている。西宮付近では国道1号線と国道171号線が交わっており、道路交通でも要衝となっている。

西宮駅は1905年(明治38年)4月12日に阪神本線開通とともに開業した。1990年(平成2年)9月1日に接近・発車メロディが導入された。1995年(平成7年)1月17日に発生した阪神・淡路大震災により阪神本線が運休し、当駅も営業を休止した。同年1月26日に甲子園〜青木間運転再開により営業を再開した。1998年(平成10年)5月30日に下り線のみ高架駅となった。2001年(平成13年)3月3日に上り線も高架駅となった。これにより、梅田方にあった西宮東口駅を廃止し、当駅に統合した。2014年(平成26年)4月1日に駅番号を導入した。2020年(令和2年)3月14日に平日朝ラッシュ時上り2本の急行が区間急行に置き換えられ、同列車の停車駅となった。

西宮

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西宮駅は2面4線の高架駅で、神戸方には引上げ線が2線ある。ホーム有効長はかなり長く取ってあり、18m級であれば10両編成の発着も可能である。現在は最大でも21m級6両編成での運転のため、ホーム端には仕切りが設けられ立ち入りできないようにしている。

西宮

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神戸方の引き上げ線では急行が毎時6往復折り返している。

西宮

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改札は2ヶ所あり、えびす口と市役所口に分かれている。メインはえびす口で、西宮戎神社へ向かうには当改札が便利である。また、改札を出ると阪神百貨店などが入るエビスタ西宮の店舗が建ち並んでいる。えびす口は地上時代からある改札で市役所口は高架化後に設けられた。

西宮

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市役所口は、高架化により廃止された西宮東口駅の代替となっている。市役所口からは西宮市役所に近く、周辺には市民会館や県立西宮病院、各銀行がある。

西宮

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えびす口側には、阪神百貨店などの店舗が入るEBISTAのショッピング街がある。

西宮

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駅北側、南側ともにバスターミナルがあり、北側には阪神バスの車庫もある。

西宮

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えびす口南側にもロータリーがあり、真ん中には現存する最古の灯台である今津灯台をイメージしたミニ灯台が立てられている。また、バスの停留所に設けられている屋根は寺社風になっており、西宮神社をイメージしたデザインになっている。

西宮

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地上階から2階コンコースに上がる。2階にはえびす口改札があり、西側にはEBISTAのショッピング街がある。ホームは3階にあり、ホームの西側はEBISTAの駐車場が頭上にあるため、屋根に覆われたような形になっている。

西宮

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改札内は非常に広く取られており、えびす口、市役所口ともに広い。エスカレータは上下が完備されており、当然ながらエレベータも完備している。

西宮

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市役所口側にもエレベータが完備されている。エスカレータは上りのみが設置されている。市役所口とえびす口は独立して設置されているため、2階コンコースでは改札内、改札外ともつながっていない。

 平日朝ラッシュ時上りに運転される区間特急は西宮を通過する。

 

西宮東口

西宮東口

かつて今津~西宮間には西宮東口駅が存在していた。西宮駅から0.4㎞の距離にあり、非常に近いこともあって西宮駅付近高架化とともに西宮駅に統合されて姿を消した。

西宮東口

西宮東口

かつて西宮東口駅があった付近。西宮東口駅は、下り線高架化後も存続し、下り高架線には仮設ホームが設置されていた。今でも仮設ホームがあったことを窺うことができる。

西宮

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西宮駅市役所口の北口側。ここから先の西宮東口駅付近へは徒歩5分ほどの距離にある。

西宮

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こちらはえびす口に近い南側の出口。阪神タクシーの乗り場に近い。

西宮

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えびす口付近にある阪神タクシーの乗り場。ご覧の通り、タイガースの縦縞ならぬ横縞模様のタクシーも発着している。

西宮

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貸切で運転される近鉄特急も西宮駅に停車する。現在のところ運転回数は非常に少なくなっているが、将来近鉄特急が定期運転される際には、西宮駅も停車駅の候補に上がるだろう。

西宮駅の2014年度の1日あたりの乗車人員は、21,192人で、うち定期利用者は9,452人となっている。定期比率は44.6%で、ICカードへの移行などで定期比率は非常に低い。もっとも10年前の2004年度でも定期比率は非常に低い結果となっている。10年前は、18,115人の利用だったので、17%ほど利用者が増加している。阪神淡路大震災以降落ち込んでいた利用が増加に転じてきた経緯と2009年に開業した阪神なんば線の効果もあり、近年利用者が増加しており、現在でも増加傾向にある。

  

鉄道コム

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