関西各駅探訪第112回~JR東西線海老江駅~

【野田・野田阪神の野田勢に囲まれて・・・由緒ある駅名で孤軍奮闘】

海老江

海老江

JR東西線海老江駅は、大阪市福島区にある。駅周辺には、阪神本線野田、地下鉄千日前線野田阪神があり、乗り換えできる。JR東西線だけが、野田を名乗らず海老江としている。1kmほど南にJR大阪環状線の野田駅があり、そちらと混同するため、野田や野田阪神ではなく、海老江となった。千日前線はJR大阪環状線野田駅に隣接して駅があるが、こちらは玉川となっている。乗り換えの需要が少ないとは言え、野田周辺の駅名は、3社で整理した方がいあかもしれない。

海老江駅は1997年(平成9年)3月8日にJR東西線の尼崎〜京橋間の全線開通と同時に開業した。2003年(平成15年)11月1日にICカードICOCAの利用が可能となった。2016年(平成28年)6月27日にみどりの窓口の営業終了、翌6月28日からみどりの券売機プラスの稼働を開始した。2018年(平成30年)3月17日に駅ナンバリングが導入された。2020年(令和2年)12月1日に株式会社JR西日本交通サービスによる業務委託駅となった。

海老江

海老江

海老江駅付近では、JR東西線は北西方向を向いて国道2号線の下を走る。北側の2号出口は阪神の野田駅、野田阪神とは離れている。

海老江

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南側の1号出口は阪神の野田駅、野田阪神に近く、千日前線とは地下道で結ばれている。この地下道は、阪神野田駅とも直結している。1号出口にはエレベーターはない。千日前線の出口にはエレベーターがあるので、そちらを利用することになる。

海老江

海老江

海老江駅は島式ホーム1面2線の地下駅である。JR東西線は線内各駅に停まる列車ばかりのため、海老江にも全列車が停車する。ホーム有効長は8両分あるが、現在は全て7両編成で運転されている。東西線各駅にある駅のシンボルは、駅付近が藤の名所ということで野田藤が採用されている。

海老江

海老江

改札は1ヶ所のみで、ICカード対応の自動改札がある。有人駅でみどりの窓口もある。

海老江

海老江

改札階からホームへは、エレベーターのほか上下エスカレーターも設置されている。

海老江

海老江

海老江駅の2014年度の1日あたりの乗車人員は、10,930人で、うち定期利用者は7,681人となっている。定期比率は70.3%で、昨今定期利用者が減少している中では定期比率はかなり高い。10年前の2004年度は、総数が9,706人で、うち定期利用者は6,489人だった。定期利用者の伸びが大きく、18%強も利用者が増えている。その一方で定期外利用者は、1%増と微増となっている。全体でも利用者は12%強増加しているが、通勤通学時間帯以外での利用者の伸びはごくわずかといった感じで、海老江駅に限らずJR東西線の課題と言える。なお、海老江駅の利用者は、尼崎、京橋を除く東西線内では第4位となっている。

海老江駅のデータイムダイヤは、木津・同志社前~塚口間の区間快速と四条畷~西明石間の普通がそれぞれ15分毎に運転されている。東西線内では区間快速も各駅に停まり、各駅で6~9分毎の運転となっている。平日朝ラッシュ時は、京橋方面へは、7時台、8時台ともに13本が運転されている。快速は7時台に3本、8時台に4本の運転となっている。尼崎方面へは7時台に14本、8時台に18本が運転されている。こちらは学研都市線からの電車がほとんど直通してくるため本数が多い。快速は7時台に3本、8時台に3本が運転され、このほか、直通快速が7時台に1本、8時台に3本、区間快速が7時台、8時台ともに2本ずつ運転されている。平日夕方ラッシュ時は、京橋方面が18時台に12本、19時台に11本が運転。18時台には、快速4本、直通快速2本、区間快速2本、普通4本が運転されている。尼崎方面へは平日夕方ラッシュ時はデータイムと同じく快速4本、普通4本の運転で、快速は宝塚、新三田、篠山口まで延長運転される。最終電車は、京橋方面が海老江発0時29分の普通四条畷行きで、四条畷以遠へは海老江発23時46分の普通松井山手行きが最終となる。尼崎方面へは、海老江発0時25分の普通宝塚行きが最終となっている。

  

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