【梅林で有名な月ヶ瀬への玄関口】
JR関西本線月ケ瀬口駅は相楽郡南山城村にある。駅の所在地は京都府だが、駅名の通り奈良県月ヶ瀬地区への玄関口となっている。月ヶ瀬と言えば、月ヶ瀬梅林が有名で、国が指定した名勝の一つとなっている。関西本線加茂~亀山間は現在普通のみの運転で、全列車が停車する。列車はデータイムに毎時1本の運転。朝夕には毎時2本に運転されている。月ケ瀬口駅は1951年12月28日に国鉄関西本線島ヶ原~大河原間に新設開業した。
駅構内はホーム2面2線で、ホーム有効長は6両分以上あるが、停車する列車は最大2両編成となっている。3両分以上は鎖で仕切られており、立ち入りできないようにしている。
駅は高台にあるため高架駅の様相となっており、駅北側は丘陵地になっている。
天下の名勝月ヶ瀬梅渓を案内する看板もホームに立てられている。
ホームにある待合室には梅林と鉄橋を渡る関西線の絵が描かれている。
上下ホーム間には陸橋があるが、エレベータはなくバリアフリーには対応していない。
改札は無人化されており、自動改札機や自動券売機の設置はなく、車内もしくは下車駅での精算となる。
出口も1ヶ所で駅南側にある。駅の南側も急な坂になっており、駅周辺は起伏に富んだ地形になっている。
駅前からは高山大河原線村営バス、相楽東部広域バス、三重交通の路線バスが乗り入れている。
月ケ瀬口 | 乗車 | |||
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年度 | 総 数 | 定 期 | 定期外 | 定期比率 |
2017年度 | 164 | 142 | 22 | 86.7% |
2007年度 | 279 | 247 | 33 | 88.2% |
対07年度比 | 58.8% | 57.8% | 66.7% |
月ケ瀬口駅の2017年度1日あたりの乗車人員は164人で、うち定期利用者は142人となっている。定期比率は86.7%で、定期利用者が9割近くを占める。観光地の玄関口の駅と言えるが、実際の利用実態は地元の通学生の利用が大半を占めている。10年前の2007年度と比較すると全体で41.2%減、定期利用者は42.2%減、定期外利用者は33.3%減となっており、利用者減が深刻な状況である。