【関西各駅探訪第534回】阪神本線・なんば線大物駅

大物

【阪神なんば線分岐駅はおおもつでもおおものでもない】

阪神本線、なんば線の大物駅は兵庫県尼崎市にある。だいもつと読む難読駅名である。本線となんば線が合流する結節点だが、両線とも優等列車が停車しないため、乗り換え需要は少ない。このため、阪神なんば線と梅田〜杭瀬間の各駅に乗り継ぐ定期券以外の乗車券については、大物〜尼崎間の重複乗車が認められている。阪神なんば線は当駅で本線と合流せずに、尼崎まで本線と線路別複々線となり、尼崎で本線に合流する。
大物駅は1905年4月12日に阪神本線開通とともに開業した。1924年1月20日にはなんば線の前身となる伝法線が開業した。1978年3月26日には高架化が完成した。2009年3月20日には阪神なんば線が開業した。

大物

駅構内はホーム3面4線で、本線が1・2番線、なんば線が3・4番線を使用する。

大物

1番線と4番線が対向式ホームで、2・3番線は島式ホームとなっている。阪神本線下り神戸三宮方面となんば線上り大阪難波方面が同一ホームとなっている。

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1番線は阪神本線普通のみが停車するため、18m級車両4両編成が停車可能となっている。2・3・4番線は阪神なんば線に乗り入れる近鉄車に対応するため21m級車両6両分のホーム有効長がある。

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ホームから改札階へは上りエスカレーターとエレベーターが設置されている。

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改札は1ヶ所で、有人改札となっている。ICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。

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出口は3ヶ所あり、高架下に2カ所、近くの尼崎だいもつ病院につながる連絡橋が1ヶ所ある。

大物

駅前には阪神バスの路線が乗り入れており、バス停がある。

大物駅の2016年度1日あたりの乗車人員は3,949人で、うち定期利用者は1,872人となっている。定期比率は47.4%で、定期利用者が50%を割っている。10年前の2006年度と比較すると全体で9.0%減、定期利用者は18.2%増、定期外利用者は24.7%減となっており、定期外利用者の落ち込みが大きい。

  

鉄道コム

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