【駅周辺の再開発で鉄道の町から一変】
JR京都線岸辺駅は大阪府吹田市にある。普通のみが停車する駅で、かつては吹田操車場の中に駅があるという風情だったが、吹田操車場跡が漸く再開発されて、見違えるような橋上駅舎に変貌している。現在も吹田貨物ターミナルが駅の西側に広がっているが、北口には国立循環器センターなどが移転してきて、市立吹田市民病院など健都という医療都市に変貌している。北側には吹田貨物ターミナルの側線が広がっているため、北口へは長い陸橋で結ばれている。電車は昼間時普通が毎時8本の運転。平日朝ラッシュ時下り大阪方面へは7時台、8時台に普通が各12本運転されている。平日夕方ラッシュ時上り京都方面へは、毎時8本の運転となっている。岸辺駅は戦後1947年4月11日に千里丘~吹田間に新設された。
駅構内はホーム2面4線で、ホーム有効長は20m級車両8両分ある。ホーム改良前のホームも残されているが、現在は使用されずに柵で仕切られている。
本線線路とは別に下り外側線の外側には吹田機関区、吹田総合車両所に繋がる回送線がある。機関車や電車の試運転などに使用されている。
上り外側線の外側には東海道貨物線の下り線が走っている。貨物列車の他、関空特急はるかや特急くろしおなどが走っている。北方貨物線にも繋がっているので、吹田総合車両所京都支所から大阪駅への送り込みの回送列車も走る。
東海道貨物線下りの向こう側には吹田貨物ターミナルへの線路が並んでおり、その向こうに東海道貨物線上り線が走っている。
改札は1ヶ所で、有人改札になっている。ICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。
みどりの窓口も設置され、みどりの券売機もある。
出口は2ヶ所で、南北2ヶ所に出られる。橋上駅舎化される前は、南側にのみ出られ、北側へは長い地下道を通らなければならなかった。
南口はロータリーが整備され、阪急バスの路線やタクシーが乗り入れている。駅周辺にはフレンドマートを核店舗とするショッピング街がある。駅から徒歩5分ほどの距離に阪急京都線正雀駅がある。
北口は吹田操車場跡地の再開発とともに整備され、橋上駅舎化後に出口ができた。
北口もロータリーが整備され、阪急バスの路線バスやタクシーが乗り入れている。
北口には国立循環器病センターが千里から移転し、駅周辺にはホテルやショッピングセンターができて、以前とは見違えるほどになっている。
駅ビル商業施設のビエラ岸辺へはペデストリアンデッキができて、直結するようになった。
岸辺 | 乗車 | |||
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年度 | 総 数 | 定 期 | 定期外 | 定期比率 |
2016年度 | 15,560 | 10,887 | 4,673 | 70.0% |
2006年度 | 14,567 | 9,959 | 4,608 | 68.4% |
対06年度比 | 106.8% | 109.3% | 101.4% |
岸辺駅の2016年度1日あたりの乗車人員は15,560人で、うち定期利用者は10,887人となっている。定期比率は70.0%で、定期利用者が7割を占めている。10年前の2006年度と比較すると全体で6.8%増、定期利用者は9.3%増、定期外利用者は1.4%増となっており、定期利用者が伸びている。