【関西各駅探訪第711回】JR大和路線加茂駅

加茂

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【関西線電化区間の終点は実は京都府にある】

JR大和路線加茂駅は京都府木津川市にある。JR難波からの直流電化区間の終点で、関西本線はここから先は単線非電化となる。大和路線の愛称もここで終了となる。奈良のイメージが強い大和路線だが、木津から当駅までは京都府内となっている。大阪環状線直通の大和路快速もここを終点とする電車が多い。昼間時は大和路快速が毎時2本30分毎に運転されている。亀山方面への関西線列車は毎時1本のため、大和路快速は2本に1本が亀山方面と連絡することになる。平日朝ラッシュ時奈良、JR難波方面へは6時台に大阪行きの区間快速2本、JR難波行きの快速が2本運転されている。7時台には大阪行きの区間快速3本、奈良行きの普通が1本運転されている。平日夕方ラッシュ時には大阪環状線からの区間快速が毎時2本運転されている。関西本線列車は朝夕一部の時間帯毎時2本の運転があるが、それ以外は毎時1本の運転となっている。

加茂

加茂駅は1897年11月11日に関西鉄道の駅として開業した。1907年10月1日に国有化された。JR発足後の1988年3月13日ダイヤ改正で木津~当駅間の1500V直流電化が完成した。1992年11月1日にはみどりの窓口が設置され、1999年12月21日に橋上駅舎が完成し、ホーム2面3線の構造になった。2016年6月27日にみどりの券売機が設置され、みどりの窓口の営業は終了した。

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駅構内はホーム2面3線で、中線は両側をホームで挟まれる構造になっている。ホーム有効長は20m級車両8両分ある。

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大和路線電車は1・3番線で折り返し、関西本線気動車列車が中線の2番線で折り返して相互に連絡を行う形を取っている。

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ホームから駅舎へはエレベータが設置され、バリアフリーに対応している。

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改札は1ヶ所で有人改札になっている。ICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されており、前述したようにみどりの券売機も設置されている。

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出口は2ヶ所あり、東西両側に出られる。東口がメインでロータリーも大きい。銀行や商業ビルもあり、駅前に街が形成されている。

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東口からはバス路線も発着しており、タクシーも常駐している。

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西口にもロータリーがあり、こちら側からもバス路線が発着している。奈良交通や木津川市コミュニティバスの路線が乗り入れている。

加茂 乗車
年度 総  数 定  期 定期外 定期比率
2016年度 2,352 1,727 626 73.4%
2006年度 3,079 2,326 753 75.5%
対06年度比 76.4% 74.2% 83.0%  

加茂駅の2016年度1日あたりの乗車人員は2,352人で、うち定期利用者は1,727人となっている。定期比率は73.4%で、7割以上が定期利用者となっている。10年前の2006年度と比較すると全体で23.6%減、定期利用者は25.8%減、定期外利用者は17.0%減となっており、軒並み20%程度利用者が減少している。

  

鉄道コム

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