【関西各駅探訪第595回】南海高野線・近鉄長野線河内長野駅

河内長野

【南海と近鉄が唯一顔を合わせる駅】

南海高野線、近鉄長野線の河内長野駅は大阪府河内長野市にある。南海と近鉄が唯一連絡する駅で、南海高野線は特急以下全ての列車が停車する。近鉄長野線はここが終点で、一部電車を除き大阪阿部野橋に直通する準急が運転されている。河内長野駅は1898年3月29日に高野鉄道の長野駅として開業した。1902年12月12日には河南鉄道の長野駅が開業した。1907年11月15日に高野鉄道から高野登山鉄道への事業譲渡で、高野登山鉄道の駅となった。1915年4月30日には高野登山鉄道が大阪高野鉄道となり、1919年3月8日には河南鉄道が大阪鉄道となった。1922年9月6日には大阪高野鉄道が南海鉄道となり、1943年2月1日には大阪鉄道が関西急行鉄道となった。1944年6月1日には、関西急行鉄道と南海鉄道の戦時統合により、近畿日本鉄道が発足し、長野駅に乗り入れる路線は近畿日本鉄道の路線となった。戦後、1947年6月1日に南海電気鉄道が分離され、現在の形になった。1954年4月1日に河内長野市が発足し、駅名も河内長野駅に改名された。1983年6月26日のダイヤ改正で、南海高野線特急の停車駅となった。

河内長野

駅構内は南海高野線がホーム2面4線の待避駅になっている。ホーム有効長は21m級車両8両分ある。かつては16m級車両による10両編成も運転されていたが、今は16m級車両も21m級車両も8両編成が最大となっている。

河内長野

1番線高野線下り本線、2番線が下り副本線、3番線が上り本線、4番線が上り副本線となっている。難波方に渡り線があり、各ホームで折り返し運転ができる。

河内長野

当駅折り返し電車は駅構内で折り返す。各停の大半は当駅折り返しで、2番線か4番線で折り返す。

河内長野

駅舎は橋上化されており、ホームから駅舎へはエレベーター、エスカレーターが設置されている。

河内長野

近鉄長野線はホーム1面2線だったが、現在は1面1線になっている。ホーム有効長は21m級車両5両分となっている。

河内長野

近鉄のホームにもエレベーター、エスカレーターが設置されている。

河内長野

改札は南海、近鉄ともに1ヶ所で、連絡改札などの設置はない。南海の改札は有人改札で、ICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。特急停車駅のため、特急券販売も行われている。定期券販売窓口や定期券自動券売機もある。

河内長野

近鉄も有人改札で、ICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。特急券販売窓口はないが、特急券、定期券の自動券売機は設置されている。

河内長野

出口は2ヶ所あり、西口がメインとなっている。西口にはロータリーがあり、ペデストリアンデッキで、駅前ビルと繋がっている。

河内長野

ロータリーからは南海バスが各方面へ運行している。

河内長野

東口は近鉄長野線側にある。近くに石川が流れており、丘陵地が迫っているため、駅前は狭くなっている。

南海高野線河内長野駅の2016年度1日あたりの乗車人員は11,639人で、うち定期利用者は7,140人となっている。定期比率は61.3%で、6割を超えている。10年前の2006年度と比較すると全体で12.2%減、定期利用者は9.4%減、定期外利用者は16.4%減となっており、定期外利用者の落ち込みが大きい。

近鉄長野線河内長野駅の2016年度1日あたりの乗車人員は6,260人で、うち定期利用者は4,298人となっている。定期比率は68.7%で、7割近くが定期利用者になっている。10年前の2006年度と比較すると全体で3.7%減、定期利用者は5.8%減、定期外利用者は1.0%増となっている。

 

  

鉄道コム

タイトルとURLをコピーしました