【関西各駅探訪第588回】近鉄名古屋線楠駅

【待避駅だが駅手前の急カーブのため優等列車もスピードを落として通過する】

近鉄名古屋線楠駅は三重県四日市市にある。中央に通過線を持つ待避駅で、当駅で普通が特急や急行を待避する。楠駅は1917年12月22日に伊勢鉄道の駅として開業した。1936年9月15日に参宮急行電鉄の駅となり、1941年3月15日には関西急行鉄道の駅となった。1944年6月1日に近畿日本鉄道の駅となった。待避駅になったのは結構最近のことで、1994年3月28日に完成した。

駅構内はホーム2面4線で、中央の通過線にはホームはなく、待避線にのみ対向式ホームが配置されている。

ホーム有効長は21m級車両3両分あるが、待避線はそれ以上の長さがあり、21m級車両6両分ぐらいある。

名古屋方駅手前に急カーブがあるため、通過列車も速度を落として通過する。

改札は1ヶ所で、上り線ホーム側にある。下りホームからは地下道で結ばれている。

地下道にはエレベータなどは設置されていないため、各ホームにスロープが設けられ、バリアフリーに対応している。

改札は有人で、ICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。

出口も1ヶ所で、東側にのみ出られる。西側には工場があるため、付近の踏切を迂回しなければならない。

駅前は広いがバスの乗り入れはない。近くにタクシー会社があるため、タクシーを捕まえることはできる。

楠駅の2016年度1日あたりの乗車人員は920人で、うち定期利用者は622人となっており、定期比率は67.6%となっている。10年前の2006年度と比較すると全体で9.1%減、定期利用者は8.7%減、定期外利用者は9.8%減となっている。

  

鉄道コム

タイトルとURLをコピーしました