【関西各駅探訪第559回】神鉄有馬線長田駅

長田

【急こう配の中神鉄屈指のさくらの名所を行く】

神鉄有馬線長田駅は神戸市長田区にある。準急停車駅で、特快速、快速、急行は通過する。長田という地名から新長田界隈を想像する人も多いだろうが、新長田からはかなり離れたところにあり、神戸高速鉄道の高速長田や神戸市地下鉄の長田駅とも全く離れたところにあるため、誤乗に注意が必要である。ちなみに関西には長田駅が3駅あり、大阪メトロ中央線、近鉄けいはんな線の長田駅、先述した神戸市地下鉄西神山手線の長田駅、そして神鉄有馬線の長田駅となっており、それぞれ全く違う場所にある。長田駅は1928年11月28日に神戸有馬電気鉄道の駅として開業した。1947年1月9日に合併により神有三木電気鉄道の駅となり、1949年4月30日には神戸電気鉄道の駅となった。1988年4月1日に現在の神戸電鉄の駅となった。

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駅構内は対向式ホーム2面2線で、ホーム有効長は18m級車両5両分ある。

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上下ホーム間は陸橋で結ばれているが、エレベータの設置はなく、車いす利用者などは専用の出口を利用することになる。

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改札は1ヵ所で無人化されている。ICカード対応の自動改札機と自動券売機が設置されている。

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出口も1ヵ所で、西側にのみ出られる。駅周辺は非常に狭く、複雑な地形になっているため、断崖絶壁と言ってもいいようなところにある。

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丘陵地から下りて谷底になったあたりに神戸市バスのバス停がある。

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新開地方は急こう配を急カーブで駆けあがって来る電車を間近に見ることができ、神鉄でも有名な撮影地になっている。この付近は桜並木になっており、春には満開の桜の下を電車が走る。

長田駅の2016年度1日あたりの乗車人員は1,978人で、うち定期利用者は1,333人となっている。定期比率は67.4%で、7割を切る数値となっている。10年前の2006年度と比較すると全体で10.2%減、定期利用者は8.7%減、定期外利用者は13.2%減となっている。

  

鉄道コム

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