【関西各駅探訪第459回】近鉄長野線喜志駅

喜志

【聖徳太子ゆかりの地は大学高校が集まる】

近鉄長野線喜志駅は大阪府富田林市にある。長野線では、富田林を凌ぐ利用者数を誇っており、付近にある大学や高校への通学や周辺のニュータウンからの通勤の利用が多い。古市から南大阪線に乗り入れる準急が毎時4本運転され、朝夕ラッシュ時には急行の運転もある。喜志駅は1898年4月14日に河陽鉄道の駅として開業した。1899年5月11日に河南鉄道の駅となり、1919年1月1日に太子口駅に改称された。同年1月25日に太子口喜志駅に再度改称され、3月8日には大阪鉄道の駅となった。1933年4月1日には開業時の駅名喜志駅に戻った。1943年2月1日に関西急行、1944年6月1日に近畿日本鉄道の駅となった。1957年10月18日には古市から当駅までの複線化が完成した。1987年10月25日には当駅から富田林までの複線化が完成した。

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駅構内はホーム2面2線で、ホーム有効長は8両分あり、富田林までの8両運転に対応している。

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上下ホーム間には地下連絡道があり、改札は地下にある。ホームから改札がある地下へはエレベーターが設置されバリアフリーに対応している。

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改札は1ヶ所で、ICカード対応の自動改札機、自動券売機が設置される有人改札となっている。特急券、定期券が購入できる窓口や自動券売機がある。

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出口は東西に2ヶ所ある。両側ともロータリーがあり、バスやタクシーが発着している。東口にはエレベータも設置されている。

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東口からは金剛バスが発着しており、太子町や阪南ネオポリス方面への路線が運行されている。大阪芸術大学、上宮太子の中高のスクールバスも発着している。

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西口からは近鉄バスが発着している。堺市美原区のさつき野センター方面への路線が乗り入れている。こちらからは大成学院大学のスクールバスが発着している。

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西口にはエレベータの設置はないが、ホームからスロープがあり、駅員に申し出すればそちらを利用することは可能だ。

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駅東口には当地にゆかりのある聖徳太子の記念碑がある。

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地下には駐輪場があり、レンタサイクルもやっている。

喜志駅の2016年度1日あたりの乗車人員は8,738人で、うち定期利用者は5,549人となっている。定期比率は63.5%で近年の傾向からすると定期比率は高い方と言える。10年前の2006年度と比較すると全体で8.2%減、定期利用者は17.6%減、定期外利用者は14.5%増となっている。定期利用者の減少は、周辺にある学校への通学の減少など、少子高齢化による影響が大きいものと思われる。

  

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