関西各駅探訪第162回~JR学研都市線四条畷駅~

【実は四条畷市内に駅はない四条畷駅】

四条畷

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JR学研都市線四条畷駅は、大阪府大東市にある。四条畷市と大東市の境に駅があり、駅自体は完全に大東市の市域にある。大東市にあるのに四条畷を名乗り、さらに市は、四條畷なのに、駅名は四条畷となっている等、矛盾が多い駅である。

四条畷駅は1895年(明治28年)8月22日に浪速鉄道片町から当駅までの開業に伴い、同線の終着駅として開業した。1897年(明治30年)2月9日に関西鉄道に譲渡された。1898年(明治31年)4月12日に関西鉄道が長尾駅まで延伸し、中間駅となった。1907年(明治40年)10月1日に鉄道国有法により、帝国鉄道庁の駅になった。1909年(明治42年)10月12日に線路名称制定により、桜ノ宮線の所属となった。1913年(大正2年)11月15日に線路名称が改定され、桜ノ宮線が片町線に編入され、当駅もその所属となった。1932年(昭和7年)12月1日に片町〜四条畷間の電化に伴い、電化と非電化の境界駅となった。1950年(昭和25年)12月25日に四条畷〜長尾間が電化された。1978年(昭和53年)4月10日に駅舎・構内の改築工事が完成。ホームを2面3線から2面4線に拡張し、駅舎を橋上化した。1979年(昭和54年)10月1日に当駅を含む長尾〜片町間の各駅に、関西の国鉄線では初の自動改札機を設置した。1987年(昭和62年)4月1日に国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となった。1988年(昭和63年)3月13日に路線愛称の制定により、学研都市線の愛称を使用開始。2003年(平成15年)11月1日からICカードICOCAの利用が可能となった。2018年(平成30年)3月17日に駅ナンバリングが導入された。

四条畷

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四条畷駅は2面4線で、京橋方に渡り線があり、普通電車の折り返しも行われている。2017年4月現在のダイヤでは、データイムの普通は、全て四条畷で折り返している。

四条畷

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橋上駅舎で、ICカード対応の自動改札機を完備している。改札は1ヶ所で、学研都市線には特急は走らないが、みどりの窓口も設置されている。

四条畷

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出口は二ヶ所有、東口がメインとなっている。駅前には小さなロータリーがあり、タクシーが発着している。

四条畷

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東口の木津寄りにバスの停留所があり、京阪バス、近鉄バス、四條畷コミュニティバスが発着している。

四条畷

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駅周辺の道路は非常に狭く、バスが来ると行き違いするのも大変なほど狭い。

四条畷

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駅から東へ徒歩3分ほどの距離に四条畷学園高校、短大があり、学生の利用も多い。近鉄バスは大阪電気通信大学の四条畷キャンパスへの路線がある。京阪バスには、寝屋川にある大阪電気通信大学の寝屋川キャンパスへ向かう路線があり、乗り間違えると全然違うところへ連れて行かれるので、注意が必要だ。

四条畷

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西口は、広大な駐輪場があり、その向こうには住宅地が広がっている。


四条畷駅の2015年度1日あたりの乗車人員は19,145人で、うち定期利用者は14,642人となっている。定期比率は76.5%で、昨今の状況を考えると高い方である。10年前の2005年度よりも5%ほど増加している。定期客は9.3%の増加で、逆に定期外利用者は6.2%ほど減少している。

  

鉄道コム

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