【関西各駅探訪第360回】~JR京都線新大阪駅~

【かつては新快速が通過した駅だが、新幹線連絡だけでなくビジネス街としても発展してきた】

新大阪

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JR京都線新大阪駅は大阪市淀川区にある。1964年10月1日の東海道新幹線開業とともに国鉄東海道本線の東淀川〜大阪間に開業した。東淀川までの距離はわずか0.7kmで、新大阪駅開業時に東淀川駅は統合される予定だった。大阪方には新淀川があり、大阪駅までは3.8kmも離れている。開業当初は1番線から6番線を新幹線が使用し、在来線は11番線から18番線を使用していた。1985年3月9日に新幹線ホーム20番線使用開始に伴い、新幹線ホームの1番線から6番線を21番線〜26番線に変更した。同年3月14日ダイヤ改正では、新快速の停車駅となった。それまでの新快速は新大阪駅は通過となっていて、京阪間はノンストップ運転となっていた。国鉄時代の新大阪駅はあくまでも新幹線連絡駅であり、大阪駅へのフィーダー輸送よりも長距離列車連絡の意義が強い駅だった。西へ向かう優等列車や夜行列車のほとんどが新大阪発着だったのはこのためである。この伝統はJR発足以降も受け継がれており、今でも福知山線特急のこうのとりは新大阪発着となっている。

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2012年からおおさか東線乗り入れ工事のため、各ホームのリニューアル工事を開始した。2012年12月16日に従来の17・18番線の東側に新17・18番線が新設された。この後、旧17・18番線のリニューアルと15・16番線への変更が行われ、順次各ホームのリニューアル工事と番線変更が行われた。2016年2月1日に旧13・14番線のリニューアルが完了し、新11・12番線として運用を開始し、現在はおおさか東線乗り入れに備えて旧11・12番線が整備されている。2018年7月23日からは新ホームの使用開始が予定されており、それに先立ち発着番線の変更が行われ、現11・12番線は3・4番線となり、以降13・14・15・16・17・18番線が6・7・8・9・10番線に変更される。7月23日開業の新ホームは1・2番線となる。

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駅構内はホーム4面8線で、先述したように1面2線が増設されて5面10線となる。この他、西側には梅田貨物線(東海道貨物線)が走っており、その向こうには北方貨物線が走っている。

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現在のホーム構成では、11番線が関空特急はるかと特急くろしおの上下列車が発着、12番線が上り優等列車とラッシュ時には新快速、快速も発着する。

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13・14・15・16番線はJR京都線内側線電車と新快速の発着に使用されている。平日朝ラッシュ時を除いて14・15番線に新快速、快速が停車し、13・16番線に普通が停車する。

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17・18番線は下り大阪方面行きの優等列車と平日朝ラッシュ時の新快速、快速が停車する。

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2018年7月23日からは西側の新ホームから1番線、2番線となり、東側の17・18番線が9・10番線となる。

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改札は3ヶ所あり、東口がメインで、出口としては、ほかにアルデ新大阪口がある。もう1ヶ所は新幹線乗換口で、新幹線にはこの乗換口の他に、中央口と南口がある。中央口と南口は新幹線専用のため、在来線利用の場合は、東口から入ることになる。

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東口は在来線コンコースの南側にある。有人改札で、ICカード対応の自動改札機と自動券売機、みどりの窓口、みどりの券売機が設置されている。

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コンコースは広く取られており、在来線側にもコンビニや駅そばの店舗などがあり、エキマルシェ新大阪の店舗も在来線コンコースの中にある。

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アルデ新大阪口改札は新幹線乗換口の近くにあり、ICカード対応の自動改札機が設置されている。地下鉄連絡口にもなっており、御堂筋線新大阪駅へ行くにはこちらの方が若干近くなる。

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乗換口は新幹線乗換口で、ICカード対応の自動改札機が設置されている。

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乗換口付近には新幹線きっぷの発売所があり、新幹線きっぷをここで購入できる。

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在来線側にある出口は東口が南北2ヶ所にある。南側にある東口は人通りも多く、土休日には出店が立ち並んでいる。

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東口の北側は住宅地や公園になっており、小さなロータリーがあるが、閑散としている。

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新大阪駅の表玄関は新幹線の南口や中央口にあたり、高架のタクシー乗り場があり、地上にもロータリーがある二層構造の巨大なロータリーがある。

 JR京都線新大阪駅の2016年度1日あたりの乗車人員は58,487人で、うち定期利用者は30,453人となっている。定期比率は52.1%で、新幹線連絡駅にしては意外と定期比率が高く、駅周辺がビジネス街化していることを示している。10年前の2006年度と比較すると全体で25.9%増加しており、定期利用者は11.4%増加、定期外利用者は46.7%増加と大幅に増加している。

  

鉄道コム

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