【関西各駅探訪第359回】~近鉄志摩線志摩磯部駅~

【志摩スペイン村への玄関口も今は昔。寂れた駅舎がそれを物語る】

志摩磯部

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近鉄志摩線志摩磯部駅は三重県志摩市にある。特急停車駅で、志摩スペイン村への玄関口となっていたご、鵜方にその機能が移り、現在は特急停車駅にも関わらず閑散としている。1929年7月23日に志摩電気鉄道の迫間駅として開業。1944年2月11日には合併により三重交通の駅となった。1964年2月1日には三重電気軌道の駅となり、翌年4月1日には三重電気軌道が近畿日本鉄道に合併された。1970年3月1日には標準軌への改軌とともに駅改良が行われて行き違い駅となった。この時、駅の位置が賢島方に0.2km移設され、駅名も志摩磯部に改称された。1993年6月1日には当駅と鵜方間が複線化された。1994年3月15日ダイヤ変更で、橋上駅舎化され、特急停車駅となった。2007年3月1日には志摩スペイン村への直行バスが鵜方発着に変更され、志摩スペイン村への玄関口としての機能が終了した。

志摩磯部

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駅構内は2面3線で、鳥羽方は単線、賢島方は複線になっている。

志摩磯部

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3番線ホームは、鳥羽方が行き止まり構造になっており、特急車の留置に使用されている。

志摩磯部

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賢島方には2両分の引上げ線があるが、ほとんど使用されていない。

志摩磯部

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改札は1ヶ所で、有人改札となっている。ICカードリーダーは設置されているが、自動改札機は設置されていない。特急停車駅のため、特急券の販売が行われている。

志摩磯部

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駅舎内は照明が少なく薄暗い。利用者も少なく、昼間は廃墟を思わせるような状態である。

志摩磯部

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かつては駅舎内に店舗などがあったのだろうが、今は店舗などはなく、エスカレーターも撤去されている。

志摩磯部

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エスカレーターが撤去された西口。

志摩磯部

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出口は2ヶ所あり、西口がメインとなっており、駅前にはロータリーがある。ロータリーはあるもののここも閑散としており、コミュニティバスの発着があるぐらいで、ここも寂れた印象が強い。

志摩磯部

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東口は川に面しており、小さなロータリーはあるが、駅前は狭い。

志摩磯部駅の2016年度1日あたりの乗車人員は455人で、うち定期利用者は253人となっている。定期比率は55.6%で、高い数値ではないが、10年前の2006年度よりも定期比率は上がっている。とはいえ、10年前と比べると全体で47.3%も減少しており、定期利用者も35.5%減少している。定期外利用者に至っては57.1%も減少しており、全体で半減に近い数字になっている。やはり志摩スペイン村へのアクセスが鵜方へ移行した影響は大きいようだ。今のままで行くと特急停車駅からも外されるのではないかというほど利用者が減っている。とはいえ、ほかの特急が停車しない駅よりも格段に利用者は多いので、今しばらくは特急停車駅として君臨していけるかもしれない。

  

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