【関西各駅探訪第456回】近鉄志摩線五知駅

五知

【トンネルでサミットを越え賢島に向けて勾配を下りる地点】

近鉄志摩線五知駅は三重県志摩市にある。白木から青峰山をトンネルで抜けて、すぐにあり、賢島方は下りの急勾配になっている。峠の小駅と言うよりは高原の小駅と言った風情だが、乗降客は非常に少ない。普通のみが停車し、毎時2本概ね30分毎の運転となっているが、時間帯によっては1時間に1本しかないところもあるので、注意が必要だ。五知駅は1929年7月23日に志摩電気鉄道の駅として開業した。1944年2月11日には合併により三重交通の駅となり、1964年2月1日には三重電気鉄道の駅となった。1965年4月1日に近鉄の駅となった。1970年3月1日に標準軌化された。1993年4月28日には五知〜上之郷間が複線化された。同年9月11日には加茂〜五知間の複線化が完成し、青峰トンネルが開業して線形改良も行われた。2015年8月1日からはICカードの利用が可能となった。

五知

ホーム2面2線で、ホーム有効長は2両編成停車分となっている。

五知

白木方には青峰トンネルがあり、これを抜けると鳥羽市に入る。

五知

改札はなく、上下ホームにICカードリーダーと集札箱が設置されている。

五知

出口は2ヶ所で、上下ホームに1ヶ所ずつある。下り賢島方面行きホーム側は何もなく、山があるだけである。

五知

上り鳥羽行きホーム側は国道167号線が走っており、その向こうに民家がある。駅は国道よりも高台にあるため、坂を下りていく形になる。

五知

自動券売機の設置はなく、ICカード以外での乗車は車内での精算となる。

五知駅の2016年度1日あたりの乗車人員は19人で、うち定期利用者は10人となっている。1日あたりの乗車人員が二桁で20人を割るという数字は、大阪線の秘境駅西青山よりも大きく下回っており、沓掛とともに近鉄の中でも一番利用者が少ない駅となっている。10年前の2006年度もあまり変わっておらず、全体で15人、定期利用者は7人だった。このため、この10年での上昇率はかなり高くなっているが、絶対数が少ないので、それほど大きく増えたわけではない。

  

鉄道コム

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