【かつて東洋一といわれた吹田操車場があった吹田は今でも鉄道の要衝】
JR京都線吹田駅は大阪府吹田市にある。国鉄時代には東洋一と言われた吹田操車場があり、跡地には吹田貨物ターミナルが開業した。吹田機関区、吹田工場など鉄道の重要施設が今でも集約しており、吹田駅周辺は各所へ向かう線路が輻輳している。なお、阪急千里線にも吹田駅があるが、JR吹田駅とは少し離れており、両駅間は徒歩12分ほどかかる。
吹田駅はホーム2面4線で、外側線にはホーム柵があり、内側線のみが停車する形になっている。
京都方には引き上げ線があり、内側線電車は折り返しが可能となっている。国鉄時代などは吹田折り返しの普通電車が多数設定されていたが、現在は早朝に1本が折り返すのみとなっている。
吹田の折り返し線ではかつてタンゴエクスプローラが折り返していたこともある。
吹田の改札は2ヶ所ある。中央改札は吹田駅ビルの中にあり、各ホームとは陸橋で結ばれている。
東口は地下に駅舎があり、地下道で北口、南口と結ばれている。
中央口駅前にはロータリーがあり、各ビルとつながるペデストリアンデッキもある。
中央口ロータリーからは阪急バス、京阪バスが発着しており、阪急バスは千里方面、京阪バスは上新庄、守口方面に路線を延ばしている。
東口の北側にもロータリーがあり、阪急バスが発着している。
吹田貨物ターミナルや北方貨物線、城東貨物線につながる貨物線が北側を走り、その向こうにはアサヒビールの工場があるため、北側には出口はない。
吹田工場に鎮座している急電ことクモハ52。新快速として活躍した117系の塗装はこのクモハ52を模したものと言われている。吹田工場では221系のリニューアル工事なども行われており、工場に入場している車両を車窓から見ることができる。
吹田工場に隣接する吹田機関区。西日本のJR貨物の機関車の一大基地で、直流機、交直両用機が集う。
吹田駅の2015年度1日あたりの乗車人員は22,430人で、うち定期利用者は14,563人となっている。定期比率は64.9%で、近年の数値としては高い方と言える。10年前の2005年度と比べると、乗車人員は0.6%増でほぼ横ばい。定期利用者は4.7%伸びており、その反面定期外利用者は6.2%減少している。珍しく定期利用者が伸びて、定期外利用者が減少している駅である。
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