【関西各駅探訪第332回】近鉄名古屋線・三岐鉄道近鉄富田駅

【三岐鉄道と連絡、JR富田駅とは競合する急行停車駅】

近鉄富田

近鉄富田

近鉄名古屋線、三岐鉄道三岐線の近鉄富田駅は、三重県四日市市にある。近鉄四日市から名古屋方面へ4駅目の駅で、近鉄名古屋線と三岐鉄道三岐線が連絡する急行停車駅となっている。1929年1月30日に伊勢電気鉄道四日市〜桑名間の延伸とともに西富田駅として開業した。1941年3月15日に関西急行鉄道の駅となった時に関急富田に改称された。1944年6月1日は近畿日本富田に改称され、1970年3月1日に現駅名の近鉄富田となった。三岐鉄道の方は、1965年7月1日に富田西口駅として開業した。駅名は違えど当時の近畿日本富田と同一駅の扱いだった。

近鉄富田

近鉄富田

1970年6月25日には近鉄富田に乗り入れる近鉄連絡線が開業し、近鉄富田駅に直接乗り入れるようになった。1985年3月14日には(国鉄)富田駅への旅客列車がなくなり、富田西口駅も廃止となった。これにより三岐鉄道の旅客列車は全て近鉄富田発着となった。

近鉄富田

近鉄富田

駅構内はホーム2面3線で、西側に近鉄名古屋線上り線と三岐鉄道線の島式ホームで、東側の駅本屋側は近鉄名古屋線下り線ホームとなっている。近鉄名古屋線上り線と三岐鉄道線は同一ホームで乗り換えが可能で、下り線とも改札内で繋がっている。

近鉄富田

近鉄富田

改札は2ヶ所あり、地下道を通ってどちらの改札へも行けるようになっている。どちらの改札にもICカード対応の自動改札機、自動券売機が設置されているが、三岐鉄道線ではICカードは利用できないので、注意が必要だ。また、三岐鉄道の乗車券は自動改札機には非対応のため、有人改札を通る必要がある。東改札がメインの改札で、近鉄が駅を管理している。近鉄特急の特急券販売も行われている。

近鉄富田

近鉄富田

東口の前にはタクシーが発着できるスペースはあるが、駅周辺は非常に狭い。

近鉄富田

近鉄富田

西改札は三岐鉄道が管理しており、2008年にリニューアルしてきれいになった。

近鉄富田

近鉄富田

西口にはロータリーが整備され、三岐鉄道バス、四日市市自主運行バスが発着している。

近鉄富田

近鉄富田

JR関西本線富田駅は東へ徒歩10分ほどの距離にある。名古屋や四日市方面へ競合しているが、普通しか止まらないため、ここでは近鉄の方が優位に立っている。

近鉄富田駅の2015年度1日あたりの乗車人員は6,662人で、うち定期利用者は4,578人となっている。定期比率は68.7%で、若干下がっているが、定期比率は高い方と言える。10年前と比べると全体で9.4%の増加で、定期利用者は7.2%の増加、定期外利用者は14.6%の増加となっており、定期外利用者が伸びている。

  

鉄道コム

タイトルとURLをコピーしました