【関西各駅探訪第293回~近鉄名古屋線久居駅~】

【知る人ぞ知る忠犬ハチ公ゆかりの地】

久居

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近鉄名古屋線久居駅は三重県津市にある。1930年5月18日に開業した駅で、それ以前に大日本軌道伊勢支社の久居駅は1908年11月11日に開業していた。大日本軌道はのちに中勢鉄道として久居駅に発着していたが、1943年2月1日に廃止されてしまった。急行停車駅で、1979年3月15日ダイヤ変更からは一部の特急が停車するようになった。

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対向式ホーム2面2線で、将来2面4線化を考慮した構造になっている。

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名古屋方では線路が急カーブしている。昔の計画ではここから直線で大阪線と短絡する路線の計画もあったと言われている。

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2面4線化できるだけの用地は十分確保されているが、現在のところ実現する見通しはない。

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駅舎は橋上で、改札は1ヵ所のみ設置され、ICカード対応の自動改札機も設置されている。有人駅で、特急停車駅のため特急券の販売も行われている。

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出口は2ヶ所あり、西口がメインとなっており、駅前ビルのポルタ久居にも直結している。

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ポルタ久居への連絡通路がある西口。駅前には大きなロータリーが整備されている。

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西口にはロータリーがあり、バスやタクシーが発着している。三重交通が榊原車庫や津方面への路線を運行している。

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久居駅東口から見た駅舎。バックにあるビルがポルタ久居。

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東口にもロータリーがあり、駐輪場なども設置されている。東口からも三重交通のバスが発着している。東口付近には自衛隊の久居駐屯地がある。

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久居は忠犬ハチ公の飼い主だった上野英三郎の出身地ということで、東口には忠犬ハチ公と上野英三郎の銅像が建てられている。

久居駅の2015年度1日あたりの乗車人員は5,864人で、うち定期利用者は4,128人となっている。定期比率は70.4%で、定期利用者がかなり多い。昨今の傾向からすると50%前後となる駅が多いが、名古屋や大阪からは少し離れた久居では定期利用者が重要な顧客ということになる。10年前の2005年度と比較すると全体で0.6%増となっており、定期利用者は3.5%増加している。ほぼ横ばいだが、関西圏と比べると車社会が進み切った三重県内ではよく健闘している結果と言える。定期外利用者は5.7%減少しており、通勤通学以外での利用はやはり落ちてきている。

  

鉄道コム

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