【近鉄とJRが連絡する吉野山への入口】
近鉄吉野線、JR和歌山線の吉野口駅は奈良県御所市にある。和歌山線の前身の南和鉄道の駅として開業し、後に吉野線の前身である吉野軽便鉄道の駅が開業した。それ以来連絡駅として機能しており、国鉄、近鉄の時代から吉野への入口としての役割を果たしている。
近鉄吉野線吉野口駅は2面2線を使用しており、下り吉野方面への1番線は駅本屋に面している。上り橿原神宮前方面への2番線はJR和歌山線五条方面行きとホーム上で乗り換えが可能となっている。特急以下全ての電車が停車する。
吉野口駅はJR西日本が管轄しており、駅名板もJR西日本のものが使用されている。
2番線、3番線ホーム上には柿の葉寿司などの駅弁を販売する売店がある。
改札は1ヶ所あり、JR西日本が管轄しており、近鉄も改札を供用する形になっている。近鉄専用のICカードリーダーが設置されているが、自動改札機の設置はない。また、駅窓口はあるが、みどりの窓口はない。
駅前にはタクシーが待機しており、御所市のコミュニティバスも発着する。
駅本屋と各ホームは地下道で結ばれており、近鉄からJRへの乗り換えはノーラッチで乗り換えとなる。
JR和歌山線電車は3番線が下り五条、和歌山方面行き、4番線が上り王寺方面行きが発着する。5番線は定期列車の発着は1本のみで、臨時列車の発着などに使用される。
JR和歌山線のホームの駅名板にはラインカラーが導入されている。JR西日本のアーバンネットワークエリアでは全駅禁煙になっているが、和歌山線は全駅禁煙のエリアに入っておらず喫煙スペースが設けられている。
JR和歌山線吉野口駅の2015年度1日あたりの乗車人員は587人で、うち定期利用者は507人となっている。定期比率は86.4%にもなっており、定期比率がかなり高い。10年前の2005年度と比べると全体で31.7%も減少しており、定期利用者は36.1%も減少している。
近鉄吉野線の吉野口の2015年度1日あたりの乗車人員は815人で、うち定期利用者は530人となっている。低比率は65.0%となっている。10年前の2005年度は全体の乗車人員が1,085人で、定期利用者は920人だった。全体で24.9%の減少、定期利用者は42.4%も減少している。定期利用者の一部はICカードなどへ切り替えているものと思われ、定期外利用者は増加している。しかし、全体的に見ればJR和歌山線と同様に利用者は減少している。
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