大阪メトロ四つ橋線ガイド【キタとミナミを結ぶ第二のルート】

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1.概要

会社名 大阪メトロ
路線名 四つ橋線
区間 西梅田~住之江公園
営業キロ 11.4km
駅数 11駅
平均駅間距離 1.14km
所要時分 20分
表定速度 34.2km/h
軌間 1435mm
電気方式 750V直流電化
集電方式 第3軌条
線路 複線
保安方式 WS-ATC
最高速度 70km/h
最大編成両数 6両

大阪メトロ四つ橋線は西梅田を起点に住之江公園を終点とする11.4㎞の路線で、正式名称は大阪市高速電気軌道3号線である。運転系統は全線通しの西梅田~住之江公園間と緑木検車場への入庫電車として西梅田~北加賀屋間の系統がある。北加賀屋行は数本のみでほとんどの電車が全線通しで運転されている。使用車両は全て23系6両編成となっている。

駅番号 駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ 累計実キロ 所在地
Y11 西梅田 0km 0km 大阪市北区
Y12 肥後橋 1.3km 1.3km 0.9km 大阪市西区
Y13 本町 0.9km 2.2km 1.9km 大阪市中央区
Y14 四ツ橋 1km 3.2km 2.9km 大阪市西区
Y15 難波 0.9km 4.1km 3.7km 大阪市中央区
Y16 大国町 1.2km 5.3km 4.9km 大阪市浪速区
Y17 花園町 1.3km 6.6km 6.2km 大阪市西成区
Y18 岸里 1.1km 7.7km 7.3km 大阪市西成区
Y19 玉出 1.3km 9km 8.6km 大阪市西成区
Y20 北加賀屋 1.1km 10.1km 9.7km 大阪市住之江区
Y21 住之江公園 1.7km 11.8km 11.4km 大阪市住之江区

2.歴史

大阪メトロ四つ橋線は、1942年(昭和17年)5月10日に3号線として大国町~花園町間1.3kmが単線で開業した。当初は単行運転だった。1948年(昭和23年)4月3日に複線化された。1956年(昭和31年)6月1日に花園町~岸里間1.1kmが延伸開業した。1958年(昭和33年)5月31日に岸里~玉出間1.3kmが延伸開業した。1959年(昭和34年)9月1日から2両編成運転を開始した。1965年(昭和40年)10月1日に西梅田~大国町間4.9kmが延伸開業した。この時4両編成運転を開始した。1969年(昭和44年)7月1日に4号線本町駅の本駅開業に伴い、信濃橋駅を本町駅に統合した。同年12月6日に路線愛称が四つ橋線に決まった。

1970年(昭和45年)3月11日に千日前線開業に伴い、難波元町駅を難波駅に統合した。1972年(昭和47年)11月9日に玉出~住之江公園間2.8kmが延伸開業し全通した。全線ATC・CTC化され、30系電車が投入された。5両編成運転を開始した。緑木町検車場も同時に開設され四つ橋線車両をあびこから緑木町に移管された。1990年(平成2年)6月1日に23系電車投入され、1996年には同車に統一された。1996年(平成8年)10月26日に6両編成化を開始した。同年11月15日に30系セミステンレス車が5両編成のまま撤退した。

1997年(平成9年)3月29日に全列車の6両編成化が完了した。2013年(平成25年)3月23日にダイヤ改正を実施。上り終電を20分繰り下げて、住之江公園23:53発とした。下り終電を10分繰り下げて、西梅田23:51発とした。北加賀屋行きの下り終電を新設し、西梅田0:07発とした。2018年(平成30年)4月1日に大阪市営地下鉄の民営化により、大阪市高速電気軌道Osaka Metroの路線となった。

3.路線ガイド

西梅田は地下鉄各線梅田の一番西にある。阪神本線やJR大阪駅は比較的乗換えが便利で、JR東西線北新地も西梅田が一番近い。しかし、地下鉄御堂筋線の梅田や地下鉄谷町線の東梅田は遠いし、阪急梅田はさらに遠い。ホームは1面2線で行き止りの構造になっている。将来ここから先阪急十三方面への延伸が計画されているが、真っ直ぐ行けば阪神本線にぶつかるので、延伸工事は難工事になりそうだ。西梅田を出ると四つ橋筋の下を南下していく。堂島界隈を真直ぐ進み、堂島川、土佐堀川をくぐると1面2線の肥後橋に着く。京阪中之島線渡辺橋駅と連絡しているが、少し離れている。駅周辺には朝日新聞本社やフェスティバルホールなどがあり、利用者も多い。西梅田~肥後橋間は1.3kmあるが、堂島あたりに1駅あればこの辺りのビジネス街も便利になる。

肥後橋を出てさらに南下して対向ホーム2面2線の本町に着く。本町では地下鉄中央線と連絡しているが、乗り換えはあまり便利とはいえない。同一駅ながら御堂筋線の本町も全く違う場所にあると言っても過言ではない。元々四つ橋線の本町は信濃町駅として開業しており、当初は違う駅だった。本町を出て真直ぐ四つ橋筋を南下すると1面2線の四ツ橋に着く。路線名は四“つ”橋線だが、駅名は四“ツ”橋となっている。同駅は地下鉄御堂筋線、長堀鶴見緑地線の心斎橋と連絡駅になっており、ここも御堂筋線とはかなり離れているし、長堀鶴見緑地線も乗り換えは不便である。

次の難波も各線とかなり離れた位置にある。地上を走る四つ橋筋は交通量で見ればそれぞれが一方通行のため御堂筋に見劣りしないが、こと地下鉄に関して言えば御堂筋線との輸送量の差は話にならないぐらいある。難波は1面2線の単純な配線で、御堂筋線、千日前線、近鉄難波線、南海各線と連絡しており、JR難波も比較的近い。

 

なんばを出ると地下を走るため見えないが、地下鉄御堂筋線が並行して走り、国道25号線の下に入る。そのまま御堂筋線と並行して大国町に着く。大国町は2面4線で、御堂筋線とは方向別ホームになっており、乗換えが便利になっている。もっとも四つ橋線は6両が最大で、御堂筋線は10両編成なので、御堂筋線からの乗換えは気をつけないとかなり歩くことになる。大半の人が四つ橋線から御堂筋線に乗り換える傾向があるが、ラッシュ時などは四つ橋界隈のオフィスに通勤する人はここで四つ橋線に乗り換える。駅の前後に渡り線があるが、今のところ両線間を直通する定期電車は設定されていない。緑木検車場への回送電車などが通るだけである。

大国町を出るとJR大阪環状線と交差するところで、御堂筋線と分かれる。大国町から先は国道26号線の下を走り、南下していく。花園は2面2線で、南海萩ノ茶屋に近く、このあたりはしばらく南海本線、高野線と並行して走る。次の岸里も2面2線で、西成区役所が駅の目の前にある。南海の天下茶屋と岸里玉出のちょうど中間ぐらいにある。岸里を出ると地上で南海汐見橋支線が交差する。この近くに岸里玉出があるが、連絡駅はない。玉出は1面2線で、南港通と交わる玉出の交差点の下にある。

ここから向きを変えて南港通の下に入り、北加賀屋へ向かう。北加賀屋は2面3線の構造で、緑木検車場への線路が分かれている。北加賀屋を出ると車庫への線路を分けて、左カーブして新なにわ筋の下を走る。そして住吉川をくぐって終点の住之江公園となる。駅周辺には住之江公園と住之江競艇場などがあり、南港へ向かうニュートラムが連絡している。

  

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