北大阪急行南北線ガイド【箕面への延伸によりさらに飛躍を目指す】

千里中央

千里中央

1.北大阪急行南北線路線概要

会社名 北大阪急行
路線名 南北線
区間 江坂~千里中央
営業キロ 5.9km
駅数 4駅
平均駅間距離 1.97km
所要時分 9分
表定速度 39.4km/h
軌間 1435mm
電気方式 750V直流電化
集電方式 第3軌条
線路 複線
保安方式 WS-ATC
最高速度 70km/h
最大編成両数 10両

北大阪急行は1970年に開催された日本万国博覧会と千里ニュータウンへの足として開業した。万博開催期間中は桃山台~千里中央間で会場線が分岐して万国博中央口まで線路が延びていた。会場線は万博終了後撤去されて中国自動車道の本線になっている。阪急と大阪府などが出資する第3セクター鉄道だが、阪急の出資比率が高く、保有車両の内装には阪急色が色濃く出ている。

現在、2023年に開業を目標に千里中央から箕面萱野までの延伸工事が進められている。

駅番号 駅名 駅間キロ 営業キロ 所在地
M08 千里中央 0km 豊中市
M09 桃山台 2km 2km 吹田市
M10 緑地公園 2km 4km 豊中市
M11 江坂 1.9km 5.9km 吹田市

2.北大阪急行南北線歴史

北大阪急行南北線は1970年(昭和45年)2月24日に南北線・会場線江坂~万国博中央口間 (9.0 km) が開業した。御堂筋線と直通運転を開始。開業当時は北大阪急行の車両は天王寺駅までの乗り入れであり、天王寺以南からの乗り入れは大阪市交通局(現在のOsaka Metro)の車両のみだった。

万国博覧会閉幕により、9月14日に会場線分岐点~万国博中央口間 (3.6 km) が廃止された。南北線分岐点~千里中央間 (0.5 km) が開業。開業後初のダイヤ改正が実施され、北大阪急行の車両も天王寺~我孫子(当時の御堂筋線の終点)間にも乗り入れを開始した。

1975年(昭和50年)3月30日に緑地公園駅が開業した。1986年(昭和61年)7月1日から8000形ポルスターの運転を開始した。1993年(平成5年)自社線内冷房化率100%達成。10月1日から自社線車内でのテープ放送開始。10月2日に2000形電車運転終了。

2014年(平成26年)4月28日から9000形ポルスター2の運転を開始した。2017年(平成29年)1月19日から千里中央~箕面萱野間の延伸工事着工。2018年(平成30年)7月24日に延伸区間の新設2駅の名称が、箕面船場阪大前駅(仮称:箕面船場駅)、箕面萱野駅(仮称:新箕面駅)に決定した。2019年(令和元年)5月7日に箕面市と北大阪急行電鉄が共同で、千里中央~箕面萱野間の延伸開業目標を2020年度から2023年度へ見直すと発表された。

2.北大阪急行南北線路線ガイド

9003F

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千里中央は1面2線の地下駅で、地下2階にホームがあり、地下1階が改札階となっているが、ホームの上は吹き抜けの構造になっており、地下1階の地下街からホームが見下ろせるような構造になっている。回廊のような造りになっており、全国的に見ても珍しい構造の地下駅である。千里中央では大阪モノレールと連絡しているが、少し離れており、乗り換えはあまり便利ではない。駅はせんちゅうパルなどの専門店街の下にあり、駅周辺は千里中央のショッピング街が広がっている。千里中央を出ると右にカーブしながら地下線から地上へと出る。新御堂筋の上下線の真ん中に出て、しばらく南東方向を向いて走り1面2線の桃山台となる。この辺りは豊中市と吹田市の境界付近になっており、桃山台の駅は吹田市だが、駅北側は豊中市になる。桃山台を出ると車庫への線路を右手に分けて、真っすぐ南下していく。桃山台車庫はテニスコートなどスポーツ施設の下に設けられている。次の緑地公園は2面2線の対向式ホームで、服部緑地への最寄駅となっている。服部緑地は駅から徒歩20分ほどの距離にある。北大阪急行の本社も同駅前の緑地公園ビルにある。緑地公園を出ると名神高速道路を跨いでしばらく走ると終点の江坂に着く。江坂は1面2線で、ほとんどの電車が御堂筋線に直通するため、駅は単純な構造になっている。御堂筋線の中百舌鳥方に渡り線がある以外は中間駅と変わらない構造である。

  

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