大阪メトロ南港ポートタウン線ガイド【大阪南港の足として活躍するニュートラム】

200-2

200-2

1.概要

会社名 大阪市交通局
路線名 南港ポートタウン線
区間 コスモスクエア~住之江公園
営業キロ 7.9km
駅数 10駅
平均駅間距離 0.88km
所要時分 18分
表定速度 26.4km/h
軌間 側方案内式
電気方式 60Hz600V交流電化
線路 複線
保安方式 ATO
最高速度 60km/h
最大編成両数 4両

南港ポートタウン線ニュートラムは住之江公園を起点にコスモスクエアに至る新交通システムを採用した路線である。住之江公園~中ふ頭間が1981年に開業し、その後、中ふ頭~コスモスクエア間は第3セクター大阪トランスポートシステムOTSの路線として1997年に開業した。路線は違えど、電車は全て直通運転しており、一体的に運行されていたが、運賃制度が異なり、割高になったため、開業当初は利用者が非常に少なかった。2005年にOTSが開業させた中ふ頭~コスモスクエア間も大阪市交南港ポートタウン線に編入され、現在は一つの路線となっている。

駅番号 駅名 駅間距離 営業距離
P09 コスモスクエア 0km
P10 トレードセンター前 0.6km 0.6km
P11 中ふ頭 0.7km 1.3km
P12 ポートタウン西 0.7km 2km
P13 ポートタウン東 0.5km 2.5km
P14 フェリーターミナル 1.5km 4km
P15 南港東 0.8km 4.8km
P16 南港口 0.6km 5.4km
P17 平林 1.3km 6.7km
P18 住之江公園 1.2km 7.9km

2.歴史

大阪メトロ南港ポートタウン線ニュートラムは1981年(昭和56年)3月16日に中ふ頭~住之江公園間が開業した。自動無人運転することを目的に新交通システムを導入したが、当初は乗務員が添乗した。1991年(平成3年)10月20日から無人自動運転を開始した。1993年(平成5年)10月5日に住之江公園駅で車両暴走事故が発生し、車止めに衝突。乗客215人が負傷し、全線運休となった。同年11月19日に乗務員添乗で運行を再開した。

1997年(平成9年)10月31日にOTSニュートラムテクノポート線との相互直通運転の準備作業(試運転等)に伴い、全線終日運休になり代行バスが運行された。同年12月18日からOTSニュートラムテクノポート線コスモスクエア~中ふ頭間が開業し、相互直通運転を開始した。2000年(平成12年)2月20日から無人自動運転を再開した。2005年(平成17年)7月1日にOTSニュートラムテクノポート線を大阪市交通局南港ポートタウン線に編入した。2016年(平成28年)6月29日から新型車両200系の営業運転を開始した。2018年(平成30年)4月1日に大阪市交通局の民営化により、大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) の路線となった。

3.路線ガイド

住之江公園では大阪市交四つ橋線と連絡しており、地下まで直結する長いエスカレーターがある。駅の目の前には住之江ボートレース場があり、電車に乗るとボート場が見えるが、ホームからはボート場が見えないようにホームドアがすりガラス状になっている。住之江公園駅をはじめ、ニュートラムの各駅は1面2線で全てホームドアが設置されている。住之江公園を出ると住之江通の直上を走る。進行方向右手に貯木場が見えると平林となる。この付近は北側には木津川の運河があり、南側には大和川の河口があり、古くから貯木場がある。平林あたりから進行方向左手に阪神高速湾岸線が見えてくる。

南港口、南港東は付近が工業地帯で、住宅も少ないため、利用者は少ない。南港東を過ぎると進行方向が北向きに変わり、阪神高速湾岸線の下を走る。フェリーターミナルは大阪南港フェリーターミナルとは連絡通路で結ばれている。フェリーターミナル駅の乗降者数はニュートラムで一番少なく、大阪市交各線の中でも一番少ない。南港大橋を渡り、阪神高速湾岸線と分かれて、右手に南港中央野球場、南港中央公園見ながら左に90度カーブするとポートタウン東となる。ポートタウン東は住之江公園、コスモスクエアに次いで乗降客が多い。そのまま真直ぐ進んでポートタウン西となる。ここも乗降が多く、付近は高層住宅が建ち並んでいる。ポートタウン西を出て右に少々曲がると中ふ頭となる。かつてはここが終点だったが、OTS線開業後は中間駅となった。中ふ頭駅に隣接してニュートラムの車両を一括に管理している南港検車場がある。

中ふ頭から先はOTSとして開業した路線である。現在は南港ポートタウン線の一部となっている。中ふ頭を出て真っ直ぐ北上してATCやWTCが見えてくるとトレードセンター前に着く。駅周辺はATCやWTCができてもまだまだ新興の埋立地という雰囲気だったが、近年は利用者も増えてきている。トレードセンター前を出ると地下に潜り、右に急カーブして終点のコスモスクエアとなる。同駅では中央線と連絡しており、将来的には夢洲、舞洲へ向かう地下鉄路線とも連絡することになる。コスモスクエア駅では、OTSの大阪市交への移管により中間改札が撤去され、中央線との乗り換えはエスカレータ、エレベータ、連絡階段で上り下りするだけとなった。

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