JR西日本125系

125系V7

125系V7

JR西日本125系はJRの新製車両ではJR四国7000系以来二例目となる両運転台電車である。JR小浜線電化完成により投入された車両で、ワンマン運転を考慮するなど地方ローカル線用車両として新製された。車両形式は両運転台構造のクモハ125制御電動車1形式のみである。

会社名 JR西日本
形式 125系
使用線区 北陸本線・小浜線・舞鶴線・山陰本線・加古川線
製造メーカー 川崎重工
制御方式 VVVFインバータ(2レベルIGBT)1C1M
主電動機 かご形三相誘導電動機定格220kW
ブレーキ 回生併用電気指令式空気ブレーキ
台車 軽量ボルスタレス台車
最高速度 120km/h
加速度 2.5km/h/s
減速度(通常) 3.7km/h/s
減速度(非常) 4.2km/h/s
製造初年 2002年
電気方式 直流1500V
軌間 1067mm
保安装置 ATS-SW
座席定員 転換及び固定クロスシート補助シート無
40人 トイレ付先頭車
44人 トイレ無先頭車
52人 中間車
所属
 
福井地域鉄道部敦賀運転派出
加古川鉄道部厄神基地
編成 1両
既存両数 22両

223系2000番台の車体構造を基本構造とした軽量ステンレス構体を採用している。前述したように単行運転可能な両運転台構造となっている。乗降扉は運転台直後に片側2ヶ所設置されている。中央部にも1か所増設可能な構造となっており、3扉化も可能な構造になっている。車体色は側窓上下にエメラルドグリーンの帯が入り、側窓下の帯はエメラルドグリーンとグレーのツートンとなっている。車端部は貫通構造で、最大5両編成で運転することができる。ミュージックホーン、警笛器を装備している。

主要機器
1両での運用が多いことから、事故・故障時に直ちに運転不能に陥ることがないよう、機器の二重系統化が図られている。

制御方式は、PWM-IGBTVVVFインバータ制御装置1個で1台の電動機を駆動する1C1M方式を採用した。2系統のうち1系統の制御装置が故障しても、残り1系統の制御装置により運転の続行が可能である。主電動機は、定格出力220kWのかご形三相誘導電動機を搭載する。ブレーキは電力回生併用電気指令式空気ブレーキとなっている。補助電源装置はSIVを2基装備している。
集電装置は、シングルアーム式パンタグラフを前位に1基搭載している。車両番号6 – 8・11・12は霜取り用パンタグラフを後位に増設して2基搭載している。
台車は、軽量ボルスタレス台車で、前位側が電動台車、後位側が付随台車の構成となっており、単行電車でありながらMT比=1:1としている。この思想は321系など、後のJR西日本の新型車両にも受け継がれている。

車内
223系の内装を基本とし、前位側のドア付近には3人掛けのロングシートを設置、それ以外は通路幅を確保するため、当初1列+2列の転換クロスシートが設置された。後に座席数が少ないとする苦情を受け、小浜線向けの車両は地元負担により、2列+2列に改造された。

車椅子対応の洋式トイレが設置されており、トイレの対面には座席を設備しない車椅子スペースが設置されている。

2020年敦賀地域鉄道部敦賀運転センター125系編成
F編成 ←敦賀 東舞鶴→ 製造年 メーカ
クモハ125Mcp
F1 1   2002年 川重
F2 2   2002年 川重
F3 3   2002年 川重
F4 4   2002年 川重
F5 5   2002年 川重
F6 6   2002年 川重
F13 13   2006年 川重
F14 14   2006年 川重
F15 15   2006年 川重
F編成2パンタ ←敦賀 東舞鶴→ 製造年 メーカ
クモハ125Mcp
F7 7   2002年 川重
F8 8   2002年 川重
F16 16   2006年 川重
F17 17   2006年 川重
F18 18   2006年 川重

番台別概説
1次車
2003年3月15日の小浜線の直流電化完成に合わせて8両が投入された。当初は福知山支社福知山運転所電車センターに在籍していたが、2006年10月21日より金沢支社敦賀地域鉄道部に転属し、敦賀運転センター車両管理室に配置された。同時に、編成記号が V から F へ変更された。

2次車
2004年12月19日に加古川線の直流電化完成に合わせて4両が投入された。4両全車が近畿統括本部網干総合車両所に所属し、加古川派出所に配置されている。

N編成 ←谷川 加古川→ 製造年 メーカ
クモハ125Mcp
N1 9   2004年 川重
N2 10   2004年 川重
N編成2パンタ ←谷川 加古川→ 製造年 メーカ
クモハ125Mcp
N3 11   2004年 川重
N4 12   2004年 川重

3次車
2006年9月24日に北陸本線長浜〜敦賀間、湖西線永原〜近江塩津間が交流電化から直流電化に変更され、10月21日ダイヤ改正に合わせて6両が投入された。この3次車の製造費用(1両あたり1億8千万円)は全額地元自治体の滋賀県と福井県が負担している。全車が敦賀地域鉄道部に所属し、敦賀運転センター車両管理室に配置されている。
3次車は座席については当初から2+2列で落成した。

敦賀地域鉄道部
敦賀地域鉄道部には1両編成14両が所属しており、敦賀運転センターに配置されている。主に小浜線において運用されている。

網干総合車両所
網干総合車両所には1両編成4本が所属しており、103系3550番台とともに加古川線で運用されている。西脇市~谷川間の列車は基本的にはすべて本系列で運転されている。

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