1.概要
JR阪和線羽衣支線は鳳と東羽衣を結ぶ1.7㎞の路線である。阪和線の支線で、全線単線、直流1500V電化の路線となっている。阪和線との直通運転はなく、電車は全て鳳~東羽衣間のピストン運行となっている。長らく103系3両編成が運用されていたが、2018年3月17日ダイヤ改正で4両編成対応にホームが延伸されてワンマン運転対応の225系5100番台に置き換えられた。
会社名 | 西日本旅客鉄道 |
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路線名 | 阪和線羽衣支線 |
区間 | 鳳~東羽衣 |
営業キロ | 1.7km |
駅数 | 2駅 |
平均駅間距離 | 1.7km |
所要時分 | 3分 |
表定速度 | 34km/h |
軌間 | 1067mm |
電気方式 | 1500V直流電化 |
線路 | 単線 |
保安方式 | ATS-SW |
最高速度 | 95km/h |
最大編成両数 | 4両 |
駅名 | 普 通 | 営業キロ | 所在地 | 開業年月日 |
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鳳 | ◎ | 0km | 堺市西区 | 1929年7月18日 |
東羽衣 | ◎ | 1.7km | 高石市 | 1929年7月18日 |
2.路線ガイド
羽衣支線電車は、鳳駅では専用ホームの5番線から発着している。鳳の天王寺方では阪和線と線路がつながっており、早朝深夜にはここを通って羽衣線電車が入出庫を行っている。羽衣線電車は225系5100番台4両編成で、ワンマン運転を行う。先述した通り、2018年3月17日ダイヤ改正以前は、103系3両編成が運用されていた。同改正前にホーム延伸が行われ、4両編成対応になり、225系5100番台のワンマン運転対応車が投入された。
鳳を出ると右にカーブして阪和線と分かれる。高架に上がって、国道26号線阪和国道を跨ぐ。そのまま真っすぐ西を向いて走り、右に緩くカーブして終点の東羽衣に着く。東羽衣はホーム2面1線の高架駅で、駅西側には南海本線羽衣駅がある。羽衣駅とは少し離れているが、徒歩3分もかからない距離にある。現在南海本線羽衣駅は高架工事中で、乗り換えの利便性を考えれば、南海との間に連絡橋が欲しいところだが、今のところそれを設置するような計画はない。
- 鳳
- 鳳
- 鳳
- 鳳
- 鳳
- 東羽衣
- 東羽衣
- 東羽衣
- 東羽衣
- 東羽衣
3.歴史
阪和線羽衣支線は、1929年(昭和4年)7月18日に阪和電気鉄道阪和天王寺~和泉府中間開業とともに支線として鳳~阪和浜寺(現在の東羽衣)間が開業した。1940年(昭和15年)12月1日に阪和電気鉄道が南海鉄道に吸収合併され同社の山手線となった。1941年(昭和16年)8月1日に阪和浜寺駅が山手羽衣駅に改称された。1944年(昭和19年)5月1日に国有化されて阪和線となった。同時に山手羽衣駅は東羽衣駅に改称された。
1974年(昭和49年)8月31日に鳳~東羽衣間が高架化された。1977年(昭和52年)3月27日に使用車両が旧型車両から103系に置き換えられた。1987年(昭和62年)7月1日から123系電車の運用が開始された。1989年(平成元年)10月20日から鳳~東羽衣間でワンマン運転を開始した。1995年に123系が宇部線に転属し、103系3両編成による運転となった。
2003年(平成15年)11月1日からICカードICOCAの利用が可能になった。2018年(平成30年)3月17日ダイヤ改正で103系3両編成が225系5100番台4両編成に置き換えられた。