JR山陽・鹿児島・長崎線〜寝台特急あかつき〜

EF66-42

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寝台特急あかつきは2008年3月15日ダイヤ改正まで京都~長崎間で運転されていた。末期にはなは、彗星などと併結運転を行っていたが、JR発足時には単独運転だった。1986年11月1日国鉄最後のダイヤ改正で、新大阪~長崎・佐世保間の1往復体制となり、JR発足を迎えた。当時の編成は14系15形のオールB寝台で、1986年11月1日ダイヤ改正から佐世保編成に普通車指定席が連結されるようになっていた。これはこの頃から力をつけつつあった夜行バスへの対抗からである。

14系あかつき

1990年3月10日ダイヤ改正からは長崎編成に普通車指定席で3列独立シートのレガートシートの連結を開始。ブルーとホワイトのツートンカラーに真っ赤なストライプが入った斬新なデザインと夜行バスに対抗したフルリクライニングシートを採用し、人気を博した。この時、佐世保編成に連結されていた普通車指定席はB寝台に振り替えられ、座席車はレガートシートのみとなった。1991年3月16日ダイヤ改正からは新大阪発着から京都発着に変更された。1992年3月14日ダイヤ改正では長崎編成にB寝台1人用個室ソロが連結された。これで漸く関西ブルトレにも個室寝台が誕生した。

ED76-70

1998年10月3日ダイヤ改正では寝台特急出雲2・3号で使用されていたA寝台1人用個室シングルDXとB寝台2人用個室ツイン、シングルツインの2両を長崎編成に連結した。これに伴い、従来長崎編成に連結されていたB寝台1人用個室ソロは佐世保編成へとコンバートした。2000年3月11日ダイヤ改正では佐世保行きが廃止になった。佐世保編成は寝台特急彗星にコンバートされ、京都~門司間であかつき長崎編成と併結運転を行うようになった。この時期から牽引機もEF65-1000からEF66に変更されている。

EF66-48

2005年10月1日ダイヤ改正では相方の彗星が廃止。これに伴い、関西発着で残った寝台特急なはを新たな相方に迎えて、京都~鳥栖間であかつき・なはの併結運転が始まった。あかつきの編成は8両から6両に短縮されたが、彗星からB寝台1人用個室ソロが転用されて、個室寝台主体の編成となった。末期のあかつきは編成こそ短いものの、3種の個室寝台とレガートシートをつなげたバラエティ豊かな編成で運転されていた。冒頭にも書いたように2008年3月15日をもって寝台特急あかつきは相棒のなはとともにその歴史の幕を閉じた。

EF66-47

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