大阪駅では特急列車や丹波路快速と一部の普通列車は3・4・9・10番線から発着しており、JR京都線へ直通する普通電車は6・7番線から発着している。大阪駅は改良工事が行われ、以前に比べると発着番線が減っており、ラッシュ時にはJR宝塚線電車とJR京都・神戸線の新快速及び長距離列車が競合するため手狭になった感がある。とりわけ夕方ラッシュ時には神戸方面の新快速とJR宝塚線の快速が同じホームから発着するため3・4番線ホームは非常に混雑する。遅延が起こると収拾がつかなくなり大阪駅手前で信号待ちを繰り返すことも多くなっている。何らかの対策が必要と言える。
大阪を出るとJR神戸線の線路を尼崎まで走るが、丹波路快速やラッシュ時の快速、一部の普通は外側線を走行し、塚本には停車しない。JR京都線からの直通の普通電車は内側線を走行し、塚本にも停車する。淀川を渡り、塚本を過ぎると北方貨物線が合流して、その先でJR東西線が地下から出てきて、3複線の形で神崎川を渡って尼崎となる。尼崎駅は2・7番線が特急列車や丹波路快速と一部の普通列車、3・6番線がJR京都線へ直通する普通電車、4・5番線がJR東西線へ直通する電車が発着している。尼崎からはJR東西線直通電車が運転され、データイムは宝塚からの全ての快速が東西線に直通している。みやこ路快速や大阪発着の快速、普通は2・7番線から発着している。
尼崎を出ると高架線を駆け上がり、JR神戸線の線路を跨いで、北に進路をとる。曲がりくねりながら高架線を下りる。高架線を下りたあたりの急カーブで2005年4月25日に福知山線事故が起きた。名神高速道路の下をくぐるとホーム2面3線の塚口となる。上り大阪方面は待避可能な構造になっており、データイムの東西線直通の区間快速やラッシュ時には当駅折り返しの普通電車も設定されている。上り線側には側線もあり、朝夕に運転される直通快速の車両が留置されている。塚口駅東側は再開発により高層マンションが建ち並んでいる。塚口を出るとすぐに阪急神戸線がオーバークロスする。そして真直ぐ進むと2面2線の猪名寺となる。同駅は阪急伊丹線の稲野に近い。猪名寺を出ると山陽新幹線がオーバークロスして、真直ぐ進んでいくと快速停車駅の伊丹となる。駅の東側にはダイヤモンドシティのショッピングセンターが広がっている。同駅から西へ約500mの距離に阪急伊丹駅がある。
伊丹を出ると伊丹豊中線がオーバークロスして、右手に猪名川を見ながら進む。国道171号線がオーバークロスすると1面2線の北伊丹となる。下り線側に側線がある。北伊丹を出ると猪名川沿いに走り、中国自動車道、国道176号線がオーバークロスして、川向こうに阪神高速池田線が並行して走る。猪名川と阪神高速池田線が離れて、宝塚線は左にカーブして川西池田となる。川西池田は2面4線の橋上駅舎で、連絡通路を介して阪急川西能勢口とつながっている。同駅は宝塚線では数少ない待避可能駅のため、普通は快速と緩急接続を行ったり、特急の待避を行う。
川西池田を出ると国道176号線と並行して走り、その山側を阪急宝塚線が走る。阪急宝塚線の平井車庫への高架線がオーバークロスして、左手に平井車庫が広がる。並行する阪急は比較的こまめに駅が造られているが、JR宝塚線は宝塚まで中山寺しか駅はない。中山寺は2面2線で阪急中山に近いが、中山寺へは阪急中山の方が近い。2003年12月1日のダイヤ改正から快速停車駅となっている。中山寺を出て中国自動車道がオーバークロスして、国道176号線の向こうに阪急宝塚線が並行しだすと宝塚は近い。国道176号線をアンダークロスして、阪急宝塚線がオーバークロスすると宝塚となる。宝塚は2面3線の構造で、上り大阪方面行が1面2線になっている。東西線直通の快速はその2番線で折り返している。阪急宝塚とは国道176号線を挟んで対峙しており、まさに競合関係にあると言える。2010年に橋上駅舎化が完成し、阪急宝塚駅とはペデストリアンデッキでつながり便利になった。宝塚は特急停車駅で、特急以下全ての列車が停車する。