【阪急、阪神と競合する神戸市東部の駅】
JR神戸線灘駅は神戸市灘区にある。神戸の中心駅三ノ宮の一つ大阪寄りにあり、阪神本線岩屋、阪急神戸本線王子公園と競合している。普通のみが停車する駅で、かつては東側に灘信号所があったが、今は摩耶駅になっている。東側には外側線と内側線の渡り線があり、かつてデータイムの快速が芦屋から灘信号所まで外側線を走行し、灘手前の渡り線で内側線に転線していた。データイムは普通が毎時8本の運転で、平日朝ラッシュ時上り大阪方面行きは7時台に11本、8時台に12本が運転されている。平日夕方ラッシュ時下りは18時台、19時台ともに毎時8本の運転となっている。
灘駅は1917年12月1日に灘(初代)〜三ノ宮間に新設開業した。初代灘駅が東灘となり、当駅が灘駅となった。東灘駅は後に貨物駅となり、貨物取り扱い終了後は灘信号所となった。東灘駅からは神戸港へ向かう貨物支線(神戸臨港線)が分岐していた。灘駅は1995年1月17日の阪神淡路大震災で被災したが、2月20日には当駅から神戸駅の間が開通した。大阪方は六甲道付近の高架の損傷が激しく、4月1日に住吉〜当駅間が復旧し、これによりJR神戸線全線の復旧が完了した。2009年9月23日には橋上駅舎が完成した。2012年3月19日に三ノ宮方に新設された渡り線の使用が開始された。
駅構内はホーム2面4線で、外側線には柵が設置されており、乗降はできない。内側線はホーム有効長が20m級車両8両分ある。
三ノ宮方には内側線に渡り線が設置されており、運行障害時に折り返し運転できるようにしている。
駅舎は橋上化されており、ホームからコンコースへはエレベーター、エスカレーターが設置されている。
改札は1ヶ所で有人改札になっている。ICカード対応対応の自動改札機と自動券売機、自動精算機が設置されている。
みどりの窓口、みどりの券売機も設置されている。
出口は2ヶ所で南北に出られる。北口は駅前広場になっており、その周りがロータリーになっている。北側にバス停があり、神戸市バスの路線が発着している。
南口にはロータリーがあり、こちらも駅前広場がある。神戸市バスや阪神バスのバス停が近くにある。阪神岩屋駅は南へ約200mの距離にあり近い。
近くには神戸臨港線跡を整備した遊歩道がある。
この遊歩道を西へ歩いて行くと線路跡やミニュチュアの線路があり、神戸臨港線で使用されていた鉄橋などを渡ることができる。
灘 | 乗車 | |||
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年度 | 総 数 | 定 期 | 定期外 | 定期比率 |
2017年度 | 22,107 | 13,867 | 8,240 | 62.7% |
2007年度 | 22,329 | 14,507 | 7,822 | 65.0% |
対07年度比 | 99.0% | 95.6% | 105.3% |
灘駅の2017年度1日あたりの乗車人員は22,107人で、うち定期利用者は13,867人となっている。定期比率は62.7%で、6割強が定期利用者となっている。10年前の2007年度と比較すると全体で1.0%減、定期利用者は4.4%減、定期外利用者は5.3%増となっている。