【関西各駅探訪第866回】南海本線淡輪駅

淡輪

【大正時代に完成した洋風建築の瀟洒な駅舎】

南海本線淡輪駅は大阪府泉南郡岬町にある。戦前は淡輪遊園があり、淡輪港から淡路島への航路も運行されていたが、戦後に淡輪遊園はみさき公園、淡路島航路は深日港発着に変更された。大阪南部の海水浴場として有名な淡輪海水浴場があり、シーズン中には海水浴客で賑わう。電車はデータイムは普通のみが毎時4本15分毎に運転されている。平日朝ラッシュ時上り7時台には普通が5本運転されている。平日夕方ラッシュ時下り19時台には区間急行2本、普通2本が運転されている。淡輪駅は1906年8月15日に南海鉄道の駅として開業した。1944年6月1日には戦時統合により近畿日本鉄道の駅となった。戦後1947年6月1日に南海電気鉄道の駅となった。

淡輪

駅構内はホーム2面2線で、ホーム有効長は21m級車両6両分となっている。

淡輪

かつて貨物駅があったため、駅構内は広く取られており、和歌山市方には線路が残っている。また、和歌山市方には下り線から上り線に渡り線が設置されている。

淡輪

上下ホーム間には地下道があるが、エレベータの設置はなく、スロープが設置されているだけとなっている。

淡輪

車椅子用のリフターが設置されている上りホーム。

淡輪

改札は上りホーム側にあり、無人化されている。ICカード対応の自動改札機と自動券売機、自動精算機が設置されている。

淡輪

かつて使用されていた臨時改札の跡も残っている。

淡輪

駅舎は1925年に建造された洋風建築で、瀟洒な造りの駅舎となっている。

淡輪

出口は1ヵ所で、北側にのみ出られる。駅前は昔ながらの雰囲気になっており、昭和のムードを感じることができる。駅前からはミニループバスみさきのバスが発着している。南側には大きな池があるが、淡輪ニサンザイ古墳になっている。

淡輪 乗車
年度 総  数 定  期 定期外 定期比率
2017年度 1,017 623 394 61.3%
2007年度 1,087 636 451 58.5%
対07年度比 93.6% 98.0% 87.4%  

淡輪駅の2017年度1日あたりの乗車人員は1,017人で、うち定期利用者は623人となっている。定期比率は61.3%で、定期利用者が6割以上を占めている。10年前の2007年度と比較すると全体で6.4%減、定期利用者は2.0%減、定期外利用者は12.6%減となっており、定期外利用者の落ち込みが大きい。

  

鉄道コム

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