【関西各駅探訪第1295回】伊賀鉄道伊賀線上野市駅

上野市

【上野市は消滅しても駅名として残る】

伊賀鉄道伊賀線上野市駅は三重県伊賀市にある。伊賀上野の中心部にあり、上野城や伊賀忍者博物館、芭蕉翁記念館などの観光施設も多く、忍者市駅の愛称も付けられている。電車は当駅を境に運転本数が大きく変わり、伊賀神戸方は終日毎時2本の運転で、伊賀上野方はデータイム毎時1本の運転、朝夕には毎時2～3本の運転となっている。

上野市

上野市駅は1916年8月8日に伊賀軌道の上野町駅として開業した。1917年12月20日に伊賀鉄道の駅となった。1922年7月18日に伊賀鉄道当駅から西名張までの開通により中間駅となった。1926年12月19日に社名変更により伊賀電気鉄道の駅となった。1929年3月31日に会社合併により大阪電気軌道伊賀線の駅となった。1931年9月26日に参宮急行電鉄の駅となり、1941年3月15日に関西急行鉄道の駅となった。1941年9月10日に上野市駅に改称された。1944年6月1日に近畿日本鉄道の駅となった。2007年10月1日に会社分離により伊賀鉄道の駅となった。2017年4月1日に伊賀線の公有民営化により近鉄から伊賀市に譲渡された。2019年2月22日に忍者市駅の愛称が付けられた。

上野市

駅構内は地上ホーム1面2線で、ホーム有効長は3両分ほどある。

上野市

駅構内の伊賀上野方に車庫を併設している。

上野市

ホームから改札へは構内踏切でアクセスする。伊賀の里ということもあって忍者の姿も見られる？

上野市

改札は有人改札で、自動改札機の設置はない。自動券売機は設置されている。

上野市

出口は1ヵ所で南側に出られる。

上野市

駅前にはロータリーがあり、ロータリーの真ん中には松尾芭蕉像がある。

上野市

ロータリーからは三重交通の路線バスの他、伊賀市のコミュニティバス、高速バスも乗り入れている。

上野市駅の2018年度1日あたりの乗車人員は962人で、うち定期利用者は713人となっている。定期比率は74.2%で、7割以上が定期利用者になっている。10年前の2008年度と比較すると全体で26.6%減、定期利用者は28.5%減、定期外利用者は20.6%減となっており、20%以上利用者が減少している。